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放送内容

原爆の父・科学者オッペンハイマーとは?
世界初の原爆実験場の現在

アカデミー賞など世界の映画賞を席巻している映画「オッペンハイマー」がいよいよ日本でも公開される。「原爆の父」と言われた開発者を主人公に据えた映画を被爆国・日本で公開すべきか、という議論の末、世界から半年以上遅れての公開となり話題に。昨年10月、1日だけ一般公開された世界初の原爆実験場「トリニティ」を町山が取材。マンハッタン計画とは何だったのか?それを指揮した科学者オッペンハイマーの葛藤と苦悩、そして今も続く原爆の負の遺産を町山が徹底解説します。

 


 

原爆の父・科学者オッペンハイマーとは?世界初の原爆実験場の現在
第96回アカデミー賞で最多7部門を受賞した映画「オッペンハイマー」。“原爆の父”と呼ばれた理論物理学者・オッペンハイマーの実話を描いているが、被爆国・日本では公開前から物議を醸している。
町山智浩は年に2回だけ公開される、人類が初めて原爆実験を行った“トリニティ実験場”を取材。訪れた人の声を聴き、原爆開発がもたらした“悲劇”と“負の遺産”を徹底解説。

 

<映画情報>
「オッペンハイマー」 3月29日(金)、全国ロードショー
・公式サイト:https://www.oppenheimermovie.jp/

 

接戦州ミシガン州の結果から占う大統領選挙の行方
今月5日、“スーパーチューズデー”で共和党トランプ氏が、15州のうち14州で勝利。対抗馬であるヘイリー氏は、予備選からの撤退を表明。トランプ氏が候補者指名に大きく前進し、このままいくと民主党バイデン大統領とのリターンマッチになる可能性も。
ミシガン州での予備選のデータから、町山が大統領選挙の行方を占う!

 

映画と歴史から紐解く“原爆の父”オッペンハイマー
1942年、米国はナチスドイツに対抗するため、原爆を開発する「マンハッタン計画」を始動。オッペンハイマーをはじめとする精鋭科学者たちが招集され、ロスアラモスで原爆の研究・開発が進められた。オッペンハイマーは研究所の初代所長に任命され、原爆製造研究チームを主導していた。
映画ではオッペンハイマーが、広島・長崎への原爆投下を後悔する姿が描かれているが、アメリカではどのように受け止められているのか?

 

人類が初めて原爆実験を実施したトリニティ実験場へ
町山が、世界初の原爆実験が行われた地へ…。開門を待つ間、ジョージ・ワシントン大学の教授にお話を伺った。
入り口でまず目にしたのは、史上初の原爆実験で使用予定だった巨大な鉄製格納容器“ジャンボ”。使用されることはなかったが、実験の爆心地から730メートルの位置で原爆の破壊力を測る標的になったという。

 

史上初の原爆実験が行われた“爆心地”へ…
爆心地には、高さおよそ4mの溶岩でできたモニュメントが建てられていた。実験の際、原子爆弾は高さ約30メートルの鉄塔の上に設置されたが、土台以外は溶けて無くなってしまったそう。
広報担当のドリュー・ハミルトンさんや、トリニティ実験場を訪れた人たちにお話を伺った。

 

原爆実験場のお土産店で販売されているグッズ
お土産店も出店しており、オッペンハイマーや原爆に関する本のほか、爆弾を見たオッペンハイマーの言葉が記されたTシャツなども販売されていた。
オッペンハイマーが、インド古典から「今、我は死神なり、世界の破壊者なり」という言葉を引用した真意とは?

 

原爆実験で被ばくした人々の子孫らが政府に抗議
トリニティ実験場の周囲で、プラカードを掲げている人々を発見。核実験などによる放射能汚染の被害を受けている人々が、悲痛な思いを語った。

 

科学者の責任についての映画
映画「オッペンハイマー」について、町山と俳優・藤谷文子がトーク。
町山は「いろんなことを考えさせる映画であるので、とにかく見ていただきたいと思います」と述べた。

番組概要

実は知ってるようで知らないアメリカ社会の“今”を、カリフォルニア在住の人気映画評論家・町山智浩が、解りやすくひも解く今までにないニュースエンタテインメントプログラム。トランプ政権で存在感を増す24時間ニュース専門局「CNN」の渾身のリポートをフル活用しながら、映画や音楽なショウビジネスの話題も織り交ぜて、刻一刻と変化するアメリカの社会問題を徹底的にあぶりだします。アメリカの今を知れば、世界の今、そして日本の今が見えてくる!

【出演】
町山智浩(映画評論家/コラムニスト)
藤谷文子(女優/ポートランド在住)他


Tomohiro Machiyama’s Getting to know America’s “Now”Television In association with CNN
every friday 10:24pm

≪Program Host≫
Host:Tomohiro Machiyama(movie critic/columnist, lives in Berkley)
Co-host:Ayako Fujitani(actress/lives in LA), and others

≪Program introduction≫
It’s an entertainment program that has a very different and unique point of view, as it looks into the “now” situation of American society, not in the way as we know it from the surface, but through the eyes of American show business and entertainment, with Mr. Machiyama’s analysis backed by his profound understanding and knowledge of American culture and its people.
The current situation of America seems complicated especially under the Trump administration. Mr. Machiyama, a prominent Japanese movie critic and a columnist will tell you all about American society, culture, and people from show business’s standpoint, with live atmosphere from California.

過去放送番組

知っているようで知らないアメリカ社会の〝今″を、カリフォルニア在住の人気映画評論家・町山智浩が、ショウビズの視点から解りやすくひも解く、エンタテイメントプログラム。
町山智浩のアメリカの〝いま″を知るTV