今回の｢みらい遺産｣を紹介してくれるのは、
新潟県上越市・旧高田市街に暮らす、熊谷榮美子さん(７６歳)。
１０３年前の明治４４年に建てられ、今も営業する映画館の前オーナーです。

実家がこの映画館の前にあり、少女時代に通い詰めていたという熊谷さん。
嫁ぎ先は偶然にも、その映画館のオーナー一家でした。
夫を亡くしてからは社長として、３０年にわたり映画館を支えてきました。

７年前、熊谷さんは老朽化が進んだ映画館の行く先を悩みました。
そこで立ち上がったのが地元の人々。
資金を集め、改修作業を行い、映画館を再生させたのです。

今も昔のままの映画館。訪れる人々を、かつて映画文化が花開いた時代へと誘います。
そんな人々を見つめる熊谷さんの想いは･･･