今回、みらい遺産を紹介してくれるのは、加茂水族館 シニアアドバイザーの村上龍男さん。
‘クラゲ水族館’として知られるこの水族館で、昨年まで４８年間、館長を務めてきました。

鶴岡市に育ち、子供の頃から魚が大好きだった村上さん。念願かなって、地元鶴岡の水族館の館長に就任したものの、来館者の減少に歯止めがかからず、苦しい日々が続いていました。そんな厳しい状況から救い出してくれたのが、２０年前初めて展示したクラゲでした。
クラゲを見つめる来館者の反響の大きさに心を動かされ、クラゲに徹底的にこだわるように。
スタッフとともにクラゲの繁殖や、水族館の目の前にある海でクラゲを採取するなど試行錯誤を重ね、それまで難しいとされてきたクラゲの飼育や繁殖にも成功してきました。
いまや展示するクラゲの種類数は５０を超えて世界一に。
長きにわたり水中の生き物たちの飼育、水族館の運営に奔走し続けた村上さんの想いとは？