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#95

「願いを込めて回る風車」(福島県会津若松市)

福島県会津若松市。街のシンボル鶴ヶ城の城下町で毎年行われている初市は400年以上もの歴史を持つ伝統行事です。
地元の人達がこぞって買い求めるのは張子人形や風車などの民芸品。
会津では縁起物として親しまれ、1年の無病息災や商売繁盛を祈願し、神棚に飾る風習が今も息づいています。

今回、みらい遺産を紹介してくれるのは、会津若松で100年以上の歴史を持つ民芸店の4代目、山田利正(やまだとしまさ)さん。
85歳となった今も風車づくりに取り組んでいます。

大切にしてきたのは見栄えの良さだけでなく、丹精込めて仕上げるということ。
縁起物だからこそ作り手の心が重要だと言います。
そんな利正さんが作る風車を求め、1月10日の初市には、会津全土から多くの人々が店に訪れます。

お客さんの願いに応えたい。
その一心で60年以上に渡り風車を作り続けてきた利正さん、そこに込められた想いとは・・・