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#121

「みずみずしい夏の潤い 釣りしのぶ」(東京都江戸川区)

暑い夏、軒先に清涼感を与える小さな自然「釣りしのぶ」。
釣りしのぶとは、集めた山ゴケの上にシダ植物の一種“しのぶ”を巻いて作った飾り。
江戸時代から、庶民の家の軒先や縁側に飾られ、楽しまれてきました。

今回みらい遺産を紹介してくれるのは、釣りしのぶ職人の深野晃正さん(75歳)。

昭和10年から続く釣りしのぶ園「萬園」の2代目。
中学生の頃から、父である先代を手伝ってきました。

釣りしのぶには、井戸の形を模した井ゲタや満月に雲がかかった霞、玉型の酒林など様々な形があります。
寒い冬を耐え忍び、春に再び芽を出すことに由来する“しのぶ”。
1年で終わることなく、何年も何年も、新芽の喜びを味わうことができます。
そんな釣りしのぶづくりに込める、深野さんの想いとは・・・?