大助・花子が行く!未来の世界遺産 北イタリア 絶景モンブランの旅

大助・花子が行く!未来の世界遺産 北イタリア 絶景モンブランの旅

お知らせ

【放送日時】
2015月9月6日(日) よる9:00~10:54放送

番組概要

毎年6月末から7月にかけて行われるユネスコ総会で採択される「世界遺産」。
今年、日本の「明治日本の産業革命遺産」が新たに登録され、大きな話題となりました。
当番組では、漫才師の宮川大助・花子、そして娘のさゆみの3人が“次なる世界遺産候補地”=「未来の世界遺産」を訪ね、その魅力を紹介していきます。

今回の旅の目的地は、アルプスの名峰「モンブラン」。
「モンブラン」は、フランスとイタリアの国境に位置し、標高4810.9mで西ヨーロッパ最高峰の山。フランス語でモン(Mont)は「山」、ブラン(Blanc)は「白」を意味し、イタリア語では同じく「白い山」を意味するモンテ・ビアンコ(Monte Bianco)と呼ばれています。「モンブラン」は現在、フランスとイタリアでそれぞれ世界遺産暫定リストに掲載されており、まさに「未来の世界遺産」。
3人は、親子水入らずの旅をしながら「モンブラン」を取り巻く文化や歴史を、様々な街を巡りながら体験していきます。

放送内容

■モンブランの玄関口、アオスタ

3人がまず向かったのは、ヴァッレ・ダオスタ州の州都アオスタ。
2000年の歴史を持つアオスタは、長年に渡ってアルプスの要衝として栄え、古代ローマ時代の数々の遺跡が残されていることから「アルプスのローマ」と呼ばれている街。
現在はヴァッレ・ダオスタ州の政治、文化の中心地だけでなく、豊かな自然を生かした高級リゾート地としても知られ、毎年多くの観光客が訪れています。
未来の世界遺産「モンブラン」への旅は、ここ「アオスタ」からスタート。
今回の旅の案内役は、ヴァッレ・ダオスタ州唯一の日本語公認ガイドの杉山武史さん。

杉山さんは昭和42年、イタリア・ピエモンテ州で生まれ、父親が日本人、母親がイタリア人のハーフで、現在はヴァッレ・ダオスタ自治州観光局のアジア担当をしています。
早速アオスタのおススメスポットを紹介してもらいます。
ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの凱旋を記念して紀元前25年に作られた「凱旋門」や「地下回廊」「サンタ・マリア大聖堂」など、3人は古代ローマ時代、そして初期キリスト教時代の建造物のクオリティの高さと美しさに圧倒されながら街を散策。
道すがら地元名産のチーズの工房やイタリア生地のお店を覗いたり、人気のレストランでこの地方の名物料理の黒米のリゾットや平打ちパスタのタリアテッレを頂きます。

■中世建築を今に伝えるフェニス城

ヴァッレ・ダオスタ州で最も有名なお城で、13世紀に伝統貴族シャラン家によって建てられたフェニス城。 外敵からの攻撃を防ぐために堅牢な作りで窓が小さく、中庭を中心に同心円状に構造化されていて、狭間胸壁、望楼、数多くのフレスコ画、暖炉など、中世建築の特徴的な要素を随所に見ることができます。 杉山さんの説明に食い入るように耳を傾け、古を今に伝えるフェニス城の奥深さにすっかり魅せられた、大の歴史好きの宮川大助さんは、このお城に何を感じたのでしょうか。

■ディナーで地元の人々と「友情の杯」

夕食で訪れた郷土料理レストランでは、ブルーチーズのリゾット、ソルサスープと呼ばれる野菜とチーズと生クリームを使ったこの地方ならではの名物料理を堪能。
そんな3人の元に、レストランのオーナーの粋な計らいでアオスタの民族音楽隊が登場。
この地で古くから伝わる民謡を独自の楽器の演奏と共に披露してもらいました。
さらに、複数の飲み口がある「グロッラ」と呼ばれる木製の酒器でリキュールを混ぜたコーヒーを空になるまで回し飲みする「友情の杯」という伝統的な儀式をその場にいる全員で行い、音楽隊とすっかり打ち解けた3人。
想い出深い、地元の人々とのほろ酔いの交流を楽しみました。

■ピラでトレッキング、そしてモンブランへ!

2日目の朝。モンブランへの登頂の前に、アオスタ市内からロープウェイで約20分の場所にある「ピラ」と呼ばれるハイキングコースにやってきた3人。
冬はスキー、夏はトレッキングやマウンテンバイクが楽しめるこの山からは、モンブランだけでなく、アルプスの山々を一望することが出来ます。
山登りが趣味だという宮川大助・花子さん、さゆみさんの3人は、初心者用のコースを約40分掛けて歩き、山を行き交う人々との交流やアルプスならではの草花に触れながら大自然を満喫しました。
そして、アオスタから車で約1時間、モンブランの麓の街、クールマイヨールに到着。
ここからは、今年の5月31日に完成したばかりという「モンブランロープウェイ」に乗って3466m地点の展望台を目指します。
ちなみに、この「モンブランロープウェイ」は登りながら360度回転するため、氷河が続くモンブランの稜線や美しいアルプスのパノラマを存分に堪能でき、年配の方でも十分楽しむことができます。

約20分後、展望台に到着。眼前に広がる雄大な絶景に思わず息を飲む3人。
かの植村直己を始め、多くの登山家を魅了してやまないモンブランの迫力に圧倒されながら、宮川大助・花子さんが思わず発した一言とは?

■朝焼けのモンブラン、更に空からモンブラン

クールマイヨールでの夕食。
ホテルのシェフからとっておきのプレゼントが3人の目の前に現れました。
それは、本場イタリアのケーキ、モンブラン。しかし、それを見た3人の様子は少し変。というのも、普段日本で見て食べているモンブランとは似て非なるケーキだったのです。ちなみにイタリアのモンブランは、イタリア王国サヴォイア王家にルーツを持つ歴史あるドルチェ。とりあえず興味津々で食べる3人。本家本元のモンブランを初めて食べたその感想はいかに?!
翌朝4時30分。杉山さんに連れられておススメの絶景ポイントにやってきた3人。
早朝でまだ肌寒い中、じっと待つこと1時間。少しずつ朝日に照らされて赤みを帯びてくるモンブランが姿を現してきました。イタリア側からは、朝日を直接受けて白い氷河が赤く染まるモンブランを見ることが出来るのです。しかも、この時期の「朝焼けのモンブラン」は雲が少なく、空の青さと色鮮やかな赤とのコントラストが神々しい程の輝きを放ちます。
展望台で見たモンブランとはひと味違った絶景を前にした3人は、いったいどんな印象を持ったのでしょうか?
さらに、杉山さんの提案で、ヴァッレ・ダオスタ州が今年から行っているセスナに乗って上空からモンブランを見るツアーも体験。