お知らせ

【放送日時】
2018年5月31日(木)よる7:00~8:54 放送

番組概要

あなたの人生のクライマックスを描きます。
定年退職、子の成長、親の看取り、第二のスタートなど人生の転機として、
自分の半生を振り返って綴る「自分史」が注目されています。
番組では、あなたの自分史の一ページを【愛しのワンシーン】として
映像化します。
家族、ペット、旅行、記念日、出会い、別れ、成功、挫折、転機、復活、
失敗、仕事、家、病気、遊び、趣味、そしてなにげない一日の発見・・・
たとえば、定年後の孤独。
あなたはそれをどのように乗り越えたか、
それとも孤独を受け入れながらも、歩み続けている日々。
どんな失敗に、つまずき、傷ついて、何を知り、何を手に入れたのですか?
あなたの物語を教えてください。

ナビゲーター:イッセー尾形

放送内容

【人生の語り部】
☆歌手・森昌子 「12歳 父暴走す」
デビュー曲「せんせい」のレコーディングは今では珍しいオーケストラと一緒に唄を録音する同時録音。誰かが間違えたら全員最初からやり直し、昌子は緊張して歌いきると一発でOKがでた。 家に戻ると、昌子は父にそのテープを聴かせた。 『何だ、これはダメだ!』と父は喜ぶどころか、昌子を一喝。 『もう一度録り直してこい』。実は父は若い頃、歌手をめざして、のど自慢荒らしを重ねた歌巧者。 後日、父も立ち会って異例のレコーディングやり直し。 スタジオの昌子は父に言われたポイントを胸に2度目の録音にのぞむ。 歌い終えて恐る恐るガラスの向こうに目をやると、作曲の遠藤実と父、 二人の男が並んで両腕を高く上に伸ばして【OK】マークをだしていた。


 

☆中国料理人・脇屋友詞 「自分史の一皿」
生まれは札幌。脇屋が幼い頃、病のため台所に立てない母に代わり、 父がチャーハンをこさえた。「油っこくてまずかった」 。これなら、自分が作った方がマシ。8歳の脇屋は、母の作っていた古漬けの漬物で「チャーハン」を 作ってみた。日頃厳しかった父も珍しく褒めてくれた。料理人の原点がここにある。


 

☆理容師・永井季雄(すえお)「101歳のモニストワール」
北海道栗山町に小さな床屋さんがある。 人口一万二千人あまりの町で看板を掲げて73年。 地元の人たちに愛される「永井理容店」。父と息子が二人三脚で店を守っている。息子、潔さん(69歳)父、季雄さん101歳。 勿論、父も現役である。 親の借金を返す為、始めた家業。 昭和20年、敗戦で混乱の中、店を持った。 季雄さんがハサミを持つ右手の親指は曲がっている。 歳月を物語る働き者の手は雄弁だ。 今日も、なじみの客が扉を開いてやってくる。


 

☆小幡雅子 「61歳のモニストワール」
札幌ススキノでスナックを営む小幡さんにはある後悔がある。 母が認知症になった時、母の変化に気付かず、キツく当たってしまい、いつしか母は怯えるようになってしまった。 養護施設に入っても、母と娘の親子の関係は改善されない。 ある日、ボランティアが連れて来たセラピーアニマルと触れ合う母の笑顔を見た。 雅子さんは決意し、チワワの“アトム”を飼い始める。 だが、母が入居する施設に連れて行く為にはセラピードッグとして認定を受けなければならない。仕事が忙しく認定試験を受けられない。 その日は、突然やってきた。雅子さん55歳の時、母が急死してしまう。 母に“アトム”を会わせることが出来なかった。 後悔の思いを秘めて雅子さんは今、セラピードッグ のボランティアを続けている。