番組概要

ナポレオン紀行 世界遺産を訪ねて
~パリ・シャンパーニュの旅~

【放送日時】2019年11月24日(日)午後1:00~1:30

果敢な行動力と天性の指導力で皇帝に上り詰めたフランスの英雄、ナポレオン・ボナパルト。
今年はナポレオンの生誕からちょうど250年を迎える。フランス国内にあるさまざまな世界遺産には、不世出の英雄の波乱に富んだ人生が刻まれている。
番組では絢爛豪華なフランスの世界遺産を訪ねながら、偉大なるナポレオンの足跡を辿っていく。
旅の始まりはパリ、セーヌ川のほとり。パリの中心を流れるセーヌ川の河岸はおよそ8キロにわたって世界遺産に登録されている。その範囲には今年4月に火災が起きたノートルダム大聖堂がある。1804年にナポレオンが戴冠式を行い、フランス国民の権利と平等と自由を高らかに宣言した歴史の舞台だ。パリの街を愛していたナポレオンは、今、セーヌ川のほとりに眠っている。アンバリッド廃兵院のドーム教会、その地下霊廟にナポレオンが眠る棺が安置されている。ヨーロッパを縦横無尽に駆け巡ったナポレオン。彼が一時居城としたのがフォンテーヌブローの森に包まれた美しい宮殿だ。世界遺産でもあるフォンテーヌブロー城は歴代フランス王の居城。ナポレオンはフランス革命で荒廃したこの場所を大改築して帝政の象徴とした。
そしてわずかな睡眠時間で小食だったにも関わらず精力的に職務をこなしたというナポレオン。彼にも愛してやまないものがあった。
『シャンパンは勝利の時に飲む価値があり、敗北の時には飲む必要がある』
栄光と挫折、人生の岐路に立つたびにナポレオンはシャンパンを飲んだ。
シャンパンの故郷、シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴも2015年に世界遺産に登録されている。ナポレオンは度々この地を訪れ、40年間メゾンを経営し、エペルネの市長でもあったジャン・レミー・モエと懇親を深めていた。
2人の業績を讃え、ナポレオンの生誕100年を記念して生まれたシャンパンには、皇帝(アンペリアル)の名が冠せられている。
ナポレオンの類まれな人生と偉大な歴史に迫る。

旅人:堀田茜

ナレーター:別所哲也