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新・にほん風景遺産「ふるさとを想う夏」2時間スペシャル

西の京 山口!市民がつなぐ大内文化 ~西国の雄 繁栄の200年を街歩き~

かつて西の京として栄華を極めた山口県山口市。長州藩・毛利氏のお膝元と思われがちだが、実は大内氏が拠点としたことで大きく発展した町です。大内氏は室町時代に西国7カ国を制した大大名。当時の繁栄は京を凌ぐほどだったといわれ、かの宣教師フランシスコ・ザビエルに「日本で最強の領主」と言わしめたと伝わります。水墨画家・雪舟は、大内氏の庇護の元でアトリエ雲谷庵を構え、多くの傑作を生みました。
24代当主の大内広世は京の都に憧れを抱き、京を模して町を縦横に区画、“大路”“小路”といった京風の町名を付けます。鴨川に見立てた一の坂川は春にソメイヨシノが咲き誇り、初夏にはゲンジボタルが美しく舞います。山口市のシンボル国宝・瑠璃光寺五重塔は1442年に大内氏の当主が、命を落とした兄を弔うために40年以上をかけて建立。いまでは奈良の法隆寺、京都の醍醐寺と並び、日本日本三名塔の一つに数えられます。
山口市繁栄の200年を辿るのは俳優・石丸謙二郎。大内氏ゆかりの銘菓“大内もなたん”に舌鼓を打ち、国の天然記念物ゲンジボタルを守る地域の活動や、大内文化の華“檜皮葺”の数少ない職人に出会い、また600年以上続く八坂神社の例祭“山口祇園祭”で行われる祇園囃子伝承者の練習風景に立ち会い、その誇りと心意気を知ります。
今も山口市に根差す大内文化の歴史と、今に受け継がれる暮らしの風景を歩きます。


秋田 西馬音内 700年の盆踊り ~母から子へ想いを繋ぐ端縫い衣装~

秋田県南部に位置する雄勝郡羽後町は、町の7割を山林原野が占める緑美しい町。夏は暑く、冬は山間部で積雪2mを越える県内有数の豪雪地帯でもあります。町を流れる西馬音内川は大黒森山を源流とし、山裾に広がる扇状地の田畑を潤します。古くは河川舟運の集積地として、町は交通の要衝として栄えました。
羽後町の西馬音内地域で送り盆の時期に行われる“西馬音内盆踊り”は700年の歴史を誇り、岐阜の郡上踊り、徳島の阿波踊りと並び、日本三大盆踊りの一つに数えられます。その踊りを見ようと人口約2万の小さな町に10万もの人が訪れます。にぎやかなお囃子と流れるように優美な踊りが不思議な調和を奏で、母から子へ代々継がれる“端縫い衣装”が彩りを添え、目深にかぶった編み笠や黒い彦三頭巾で顔を隠して踊る様が、見る人を幻想的な世界に誘います。
西馬音内の短い夏を旅するのは俳優・中本賢。コメ処・秋田で羽後町だけに根差す蕎麦文化を知り伝統の“冷やがけそば”を楽しみ、県内有数のスイカ畑を訪ねて最盛期を迎える大玉スイカを堪能。盆に帰省した人たちをもてなす川魚のつかみ取り大会に参加し、重要文化財“鈴木家住宅”で盆の3日間だけ公開される座敷を訪ねます。さらに西馬音内盆踊りを毎年心待ちにしている母子に密着。代々大切に受け継がれる端縫い衣装や、盆踊りへかける想いに迫ります。
受け継がれる優美な盆行事を通して、故郷を愛する心に触れる旅。
 
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