世界初撮影!クジラが踊り!鳥が乱舞!謎の海域  “M” へ! ~太平洋の最北ベーリング海・生き物たちの宴~

世界初撮影!クジラが踊り!鳥が乱舞!謎の海域 “M” へ! ~太平洋の最北ベーリング海・生き物たちの宴~

お知らせ

2017年11月12日(日)よる9:00~10:54放送

番組概要

アメリカ北部、北極圏の真南に位置するベーリング海。この海の沖合いで、1年のうち、ごくわずかな時期にだけ繰り広げられる生き物たちの奇跡の現象があります。それは、数えきれない海鳥によって広大な海面が真っ黒に埋め尽くされ、その海鳥の大群の中を多数のクジラが潮を吹きながら乱舞する摩訶不思議な光景―。その名も「アリューシャン・マジック」と呼ばれています。今年の夏、日本の海洋研究所・海洋研究開発機構(JAMSTEC)が、ベーリング海で約1カ月間かけて行う壮大な調査に乗り出しました。「世界初!アリューシャン・マジックが起きている直下の“深海”を撮影せよ―」。この謎の現象のメカニズムと、その海面下“深海”に与える影響を調査しようというのです。世界的に注目を集めるこの調査には、海外の研究者たちも参加しました。
番組は、この調査航海の完全密着取材に成功。調査のため、ダッチハーバーの港を出港したのは、ジャムステックが誇る海洋地球研究船「みらい」。大型の研究船で荒れた海でも調査できます。そして世界初の調査を率いるのは、深海生物学者・藤原義弘博士。果たして、調査期間中にアリューシャン・マジックは起こるのか? そしてその深海の撮影は成功するのか? 不安だらけの初挑戦…研究者全員が緊張していました。しかし、出港から数日後。奇跡の瞬間は突然訪れたのです! 目の前に現れた黒い物体に調査船が近づいて行くと…なんと、海鳥の大群。クジラも集まってきました。奇跡の現象を目の当たりにした研究者たちは、興奮冷めやらぬ中、その直下“深海”の撮影に挑みます。
海鳥とクジラが大集結しているすぐそばで、ゆっくりと海底へ向かっていくカメラ。ついに、アリューシャン・マジックの現象直下の深海の撮影に世界で初めて成功したのです。カメラが撮影した映像に、研究者たちからは感嘆の声が! そして、そこには衝撃の光景が!! なんと、拡がっていたのです。
10回以上、ほぼ同じポイントで起き、カメラは奇跡の自然現象の一部始終を撮影することに成功しました。このメカニズムを解明するため、海水、海底の泥、プランクトンなど、さまざまなジャンルの専門家が調査を行い、そして今、少しずつ、奇跡の生き物の大集結「アリューシャン・マジック」の謎が紐解かれようとしています。
奇跡の自然現象の一部始終を紹介しながら、世界初の調査に乗り出した研究者たちの挑戦を描く、壮大なネイチャードキュメントをお届けします。