横浜F・マリノス、中澤佑二。サッカー日本代表のキャプテンを務め、ディフェンダーとして187cmの長身を生かし、世界の強豪を相手に日本のゴールを守る。ベテランの域に達したキャリアで技術・精神の両面から日本代表を牽引する、サッカー界で今もっとも頼れる男だ。ボンバーヘッドと呼ばれるアフロヘアーに色黒の肌……、そんな外見のイメージとはまるで異なり、高校時代はサッカーのため、夜9時に就寝していたというストイックな少年だった。その後、18歳で単身ブラジルへ。帰国後はプロチームに練習生として入団し、いわゆるエリートとはまったく違う道を歩んできた。
泥臭くトップアスリートの座へのぼりつめた男が、サッカー日本代表の現状、2010年W杯への想い、そしてサッカーに賭けるアツい愛情をノンストップで語る。
世界のベスト4へ! その可能性と課題
2010年W杯出場を決めたばかりの今の率直な心境。極端なホーム贔屓の審判の笛に悩まされたウズベキスタン戦を勝ち切って得た収穫。欠場したオーストラリア戦で、スタンドから観戦した中澤の目に映った、日本代表の進化と課題とは?
今明かす、代表復帰の理由
2006年W杯ドイツ大会での惨敗後、中澤は代表引退を決意した。しかし今、再び代表の青いユニホームを身にまとう。決心を変えたきっかけはどこにあったのか?その裏には、ある一流アスリートとの交流があった!
波乱万丈のサッカー人生
サッカーへの情熱のあまり、同級生、後輩からも浮いてしまった高校時代。言葉の通じない異国ブラジルへの留学で学んだ技術と出逢った人々。ヴェルディ練習生時代、三浦知良に思い切り叱られた爆笑エピソード。独特の髪型に込められた思い……。今日の中澤佑二はこうして誕生した!
最大の「勝負の瞬間(とき)」2010年W杯南アフリカ大会にむけて
世界を相手に、日本の“壁”としてどう戦うのか? 中澤がマリノス時代から知る、日本代表・岡田監督の人物像とは? 南アフリカで世界を驚かすための戦い方は?2010年への覚悟を明かす。