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#306

旧下ヨイチ運上家 Ⅰ Ⅱ

旧下ヨイチ運上家

運上家は、江戸時代に松前藩がアイヌ民族との交易の拠点とした建物。当時、松前藩はアイヌとの交易独占権を家臣に知行として与えていた。交易権をもつ松前藩士から商人が交易(経営)を請け負い、収入(運上金)を上納した。交易を請け負った商人が経営の拠点としていた建物を運上家という。間口401m、奥行16m。内部に入ると、大きな吹き抜け空間と極太の柱や梁、巨大な神棚などが目を引く。身分制度を反映したつくりで身分により床に段差が設けられ、役所的な業務を行う勤番詰所や商人の帳場などは畳敷きとなっている。場所請負人・林長左衛門が嘉永6年(1853)に建て替えた図面に基づき、昭和54年(1979)に復元された。旧下ヨイチ運上家は、道内に約80か所あった運上家の現存する唯一の遺構で、歴史的価値も高い。