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#310

札幌市資料館 Ⅰ Ⅱ

札幌市資料館

明治から終戦直後まで、全国8か所に建築された控訴院(高等裁判所)のうち、現存しているのは、札幌と名古屋のみ。設計は司法省会計課。壁は煉瓦に札幌軟石を張り、柱は鉄筋コンクリート造。建物中央の車寄せには、「私見を挟まない」ことを意味した、目隠しをした法の女神テミスの頭像、両脇は「正義」を表す剣と「公平」を表す天秤を組み合わせたレリーフが配されている。明治期の建物に比べ凹凸や装飾が少なく、色あいも地味なデザインとなっている。内部は、玄関ホールの緩やかなカーブを描く回り階段、階段室のステンドグラスが見どころ。昭和22年(1947)から札幌高等裁判所として使われ、昭和48年(1973)からは札幌市資料館として大通公園に面した洋風建築として広く親しまれている。