バックナンバー

#327

丸亀高校記念館

城下町として栄えた丸亀は、明治以降も高松に次ぐ拠点都市として確固たる地位を占めていた。高松に尋常中学校が設立される際も、これに併せて丸亀に分校が設立された。この建物は、分校の本館として明治26年(1893)に建てられ、その後、丸亀中学校、丸亀高等学校本館として昭和34年(1959)まで使用された。現在は記念館として保存されている。木造2階建、下見板張り、正面の玄関ポーチ、ペディメントのついた上げ下げ窓など、洋風の意匠をもつ建物。2階を講堂とし、1階に職員室を配した。明治期の学校建築の技術水準の高さを示している。