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#207

緑と木と断熱と 築60年の長岡の家

新潟県のほぼ真ん中に位置する長岡市は、26万人が暮らす中越地方の中心都市。日本一の長さを誇る信濃川が市内を流れ、古くから重要な交通路として活躍してきました。長岡のシンボルでもある長生ちょうせい橋の周りで開催される花火大会には毎年およそ100万人の見物客が訪れるそうです。
 
今回はこの長岡市郊外で一戸建てをリモデルされたMさんご一家を訪ねます。
緑道沿いに建つ古い家屋の佇まいが気に入り現在の住まいを購入。ご主人自ら設計を担当し、元の味わいを上手に活かしつつ、最新技術を取り入れた高気密・高断熱の住まいにリモデルしました。
元々、断熱材が全く入っていなかったM邸。そこで、床・壁・天井まで家全体を包み込むように断熱材を入れ、窓には“高性能トリプルガラス樹脂窓”を設置しました。土台から断熱性と気密性をパワーアップさせ、さらに耐震性も向上させたM邸は、2023年の性能向上リノベデザインアワードで優秀賞を受賞したのです。
住まいに温もりをもたらしているのは最新技術だけではありません。以前は天井裏に隠れていた立派な丸太梁は現しにして、空間のアクセントに。また床材は国産の日光赤杉を選択。足触りの良い素材で、素足でも心地良く、子どもも安心して駆け回ることができます。高断熱・高機密そして木の温もりが家全体を包み込み、底冷えする新潟の冬でも「とても心地良く過ごすことができる」と奥様は笑顔で話されていました。
この家の快適さに驚いたご主人のご両親は、「ぜひうちも!」と、ご実家のドアやサッシを全てM邸と同じように変えたそうです。高気密・高断熱な住まいが省エネの可能性をますます広げる、そんなリモデルでした。
 
設計担当:目黒剛志さん/株式会社大庄
https://www.sumitsuguie.com

【平面図】

1F before

1F after

2F before

2F after