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    番組概要

    メ~テレドキュメント 常滑エピテーゼ~カタチとこころ~

    【放送日時】2019年12月30日(月)午前9:00~10:00

    病気やけがで失われた体の部分を補う装具を“エピテーゼ”と呼びます。
    常滑焼は急須などの生活陶器で知られる愛知県の伝統産業。常滑焼の量産を可能にしたのが石膏で作られた「型」です。愛知県常滑市にある「型」メーカー「マエダモールド」は半世紀に渡って常滑焼の生産を支えてきました。マエダモールドの工房を覗くと、本物そっくりの“おっぱい”がずらりと並んでいます。乳がんなどで乳房を失った人のためのエピテーゼ、人工乳房です。
    ペットボトルの普及などで常滑焼の生産自体が減り、「型」の注文も減少の一途を辿る中で、マエダモールドが新たに作り始めたのが、エピテーゼでした。手がけたのは社長の妻である前田一美さんです。テレビ番組で人工乳房が石膏型で作られる事を知り、一から勉強を始めました。型職人と協力してお風呂にも入れる人工乳房を作り上げ、患者がリラックスして相談できるようカウンセリングルームも作りました。
    一美さんは定期的に全国の病院を訪ね、カウンセリングを兼ねた人工乳房の説明会を開いています。人工乳房を購入する人の目的は、「温泉に入りたい」など、ささやかなもの。ささやかな喜びを取り戻すことが生きる力になる。そう一美さんは考え、がん患者の気持ちにできるだけ寄り添えるように心掛けています。人工乳房と出会ったことで、乳房の切除に踏み切ることができた、という患者もいます。
    マエダモールドのエピテーゼは人工乳房だけではありません。おととしの夏、交通事故に巻き込まれ全身に大火傷を負った女性から依頼がありました。彼女が最初に望んだのは、焼け落ちてしまった“耳たぶ”のエピテーゼでした。顔に大きなケロイドが残り、周りの目が気になって外出できず、マスクを掛けたくても耳たぶがないために掛けられませんでした。マエダモールドが作ったエピテーゼを付けることでマスクが掛けられるようになり、外に出る勇気をもらったと女性は言います。
    「過去は変えられないけど、未来は変えられる」と話す女性。常滑の小さな会社が作ったエピテーゼで人生を取り戻していく女性たちの人生を描きます。

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