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宇宙飛行士の健康管理術~宇宙医学の可能性に迫る~

いま、月や火星への有人探査を実現させようと、様々な研究・開発が行われています。その代表的な存在が、地上400kmにある国際宇宙ステーション(ISS)。来たる有人惑星探査時代に向けて、宇宙飛行士たちが長期滞在実験を行っています。その1人が、大西卓哉JAXA宇宙飛行士。昨年4か月にわたるミッションを終えて、地球に帰還しました。

美しく見える宇宙ですが、酸素がなく、宇宙放射線が降り注ぎ、無重力状態…と、人間が滞在するにはとても過酷な環境。これまでのISSでの研究の結果、「筋萎縮」「骨粗しょう症」「免疫低下」など、地上にいる私たちの体の≪老化現象≫に似た影響が、急速に体に起こることがわかりました。宇宙飛行士の健康維持ための「宇宙医学」の研究成果は、地上に暮らす私たちの将来に役立つと、大きく期待されています。

番組では、大西宇宙飛行士が、ISS滞在中の体の変化や、体力維持の方法について紹介。実は、宇宙飛行士には1日2時間以上のエクササイズが課せられています。これを行わないと、大変なことが起こってしまうのです。それはどんな現象なのでしょうか? また、事前に訓練を積んでISS滞在に挑んだ大西さんが一番ストレスがたまったのは、意外なことでした。それは何だったのでしょうか?
まだまだ知られていない、宇宙飛行士のリアルな生活が披露されます。

さらに、世界に先駆けてJAXAとヤクルト本社の共同研究により始まった、人体に良い影響を与える生きた微生物「プロバイオティクス」の研究に注目。独自技術を生かして完成させた『乳酸菌カプセル』を、実際にISSに持ち込み、宇宙空間で保存する実験が昨年行われました。予定日数を終え、帰還したカプセル。その中身は… 研究者が当時の思いを語ります。
宇宙で、そして地上で、人々の健康を守る「宇宙医学」の可能性に迫ります。