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宇宙飛行士の健康管理術Ⅱ~宇宙で探る私たちの健康生活~

いま宇宙で、私たちの未来を変えるかもしれない実験が行われていること、ご存知ですか?
去年12月から、国際宇宙ステーションに滞在している金井宣茂JAXA宇宙飛行士。
ミッションテーマは「健康長寿のヒントは、宇宙にある」。無重力状態が長時間続くと、人間の体には様々な弊害が生じます。骨量減少、筋萎縮…と、≪老化現象≫そのもの。そんな宇宙ならではの環境を利用して、地上に暮らす私たちの「健康長寿」に役立つ研究に挑んでいるのです。
今年運用10年の節目を迎える、国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟。
今回の『宇宙飛行士の健康管理術』シリーズ第2弾では、「きぼう」を舞台に、実用に向け成果を上げつつある、人間の命や健康につながる研究の最前線を紹介します。

私たちの身の回りには、様々な危機が潜んでいます。
例えば、突然降りかかる事故や災害などのアクシデント。もし大ケガをしたら、必要になるのが「輸血用血液」。しかし慢性的な不足が、大きな社会問題になっています。もしも、どこでも誰にでも使える『人工血液』が完成したら・・・
また、「ストレス」もその一つ。近年、ストレスが人間の心身に様々な悪影響を与えることが発表されています。もしも、人間が潜在的に持っている機能を高めることで、ストレスを跳ね飛ばすことができたら・・・
そんな“もしも”な未来たちが、宇宙での実験成果をもとに、実現に近づいています。

さらに、シリーズ第1弾でご紹介した、ある実験が、大きな飛躍との時を迎えています。
世界に先駆けてJAXAとヤクルト本社の共同研究により始まった、人体に良い影響を与える生きた微生物「プロバイオティクス」の研究。ついに、国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士による摂取実験がスタートしました。

宇宙という、過酷な環境だからこそ持たされる成果の数々。
私たちの「健康生活」を守ろうと尽力する、挑戦者たちを描きます。