すばらしき哉、人生 ~仕事から卒業する日~

すばらしき哉、人生 ~仕事から卒業する日~

お知らせ

【放送日時】
2017年1月29日(日)よる9:00~10:54 再放送

番組概要

誰もが、いつか必ず迎える「引退」の時。
案内人は、俳優・笹野高史。学生時代から役者一筋。演じることへの情熱と誇りは変わることなく、どんな役でも拒まず演じて続けてきた笹野。彼もまた“仕事に生きる”人間の一人です。自分自身の役者人生と重ね合わせながら、取り上げる人物たちの人生を紹介します。

一生をかけた仕事を終える日、胸に去来するのはどんな思いなのでしょうか。
人生が90年の時代、「仕事からの引退」は、終わりではなく、一つの節目であり、新たな人生への幕開けでもあります。この番組は、さまざまな職業に人生を捧げてきた人物の「仕事からの引退」に立ち会い、その幕引きをドキュメントします。引退を前に自らと向き合う日々の中で、あらためて思う職業への誇り、満足と後悔、感謝と懺悔。さらに、引退を見守る周囲の人たちや家族にとっては、どんな意味を持つのか。
「引退」という人生の転換点に集約された、人々の熱い思いを描くことで、仕事に情熱を傾ける世のすべての人に、愛をこめて贈るドキュメンタリーです。

紀伊半島の山間部、人口わずか440人の北山村の村長、奥田貢さん74歳。村民たちの誇りと安全を守るため、平成の大合併を拒否し、村の立て直しに尽力した20年余。歯を食いしばって共に頑張った若手職員に未来を託し、この夏、引退を決意しました。そこには村民の安全を思うがゆえの苦渋の決断がありました。

東北にその人ありと言われた高校野球の名監督、澁谷良弥さん69歳。監督生活45年目を迎えたこの夏の高校野球大会を最後に引退します。長年ノックを続けた手は今や限界。「ノックができなくなったら指導する資格はない」と覚悟を決めました。果たして、生徒たちを甲子園に導くことはできるのか。子供たちとの最後の夏を追いました。

大阪八尾市で、地元の人々に愛され続けてきたうどん店の主、森岡一彦さん66歳。午前3時半に起きて、約4時間かけて生地を作る。体力のいる仕事を夫婦二人三脚で42年続けてきました。味を引き継ぐ弟子たちにのれん分けし、昨年、引退を決めました。「美味しいうどんを食べてもらえれば、それでよかった。後は好きなことをします」と希望を語ります。