伊勢神宮や二見浦で有名な伊勢の古い料亭「伊勢 戸田家 料庵」。
創業は1830年(天保元年)。古くからお伊勢参りの旅人をもてなしてきたこの料亭は、明治維新後も伊藤博文が何度も訪れるなど政財界、歌人、作家など錚々たる人達に愛されてきた。
戦後も空襲の被害をなんとか免れた一棟の蔵で営業再開。今でも200冊近い芳賀帳や掛け軸などの調度品は痛むことなく残っており、座敷に入ると歴史の重みを味わうことができる。
料理の目玉は何と言っても「伊勢海老」。志摩市の浜島港で獲れたばかりの活きのいい伊勢海老の活け造り「伊勢海老のお木曳盛」。その他にも初夏を感じさせる季節の料理がある。