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#40

南太平洋でサメと暮らす 蜘蛛の巣で魚釣り

カメラマンのゴードン・ブキャナンは、南太平洋のソロモン諸島・オワリキ島で、サメの住む海を眼前にしながら生活する、ある家族を訪ねる。この島は、来訪者をめったに受けつけず、ゴードンの到着は一見すると敵対的な儀式で迎えられた―。
サメは、多くの人間が恐怖を感じる生物のひとつだが、この島の男性は魚を捕る際には、ほとんど毎日サメに遭遇し、時として夜の海でも遭遇する場合がある。そんな海でゴードンは、島民からこの熱帯の楽園でサメと泳ぐようにすすめられる。
サメや魚に護られた壮大なサンゴ礁へのダイビングに挑戦し、この島の海でサメが泳ぐ姿を見たゴードンは、この大きな捕食者が人ではなく、魚たちを好んでいることを知る。この島では、サメを中心とした海の生態系が成り立っていて、島の人々も生き残るためにこの生態系に依存しているのだ。だが、その生態系も近年の漁業とフカヒレの輸出が、この遠く離れた島にも到来し、この島の未来も危険にさらされている…。
ゴードンは、島のサメとその古代の漁業技術との複雑な関係についても学ぶ。彼が体験したこの島の奇跡の海の姿とは…。


©Gordon Buchanan

©Rachael Kinley