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#41

エジプト大発掘 カイロ郊外に巨大ファラオ像発見

2017年3月、カイロ郊外の労働者たちが住む地域・マタリアの地下から、偉大なエジプト文明の考古学的発見がなされた。発見されたのは、紀元前650年ごろのものだとみられる巨大な石像の胸部と頭部の断片。珪岩で作られた像は胸部と頭部からなり、全身を含めた高さは約7.9メートルもある巨大像であることが推測された。学者たちは、巨大像であることからこれをラムセス王の像だと考えていた。だが、台座に彫られた銘文を見て、これがラムセスよりも随分と後の時代を生きた“プサメティコス1世”であり、学者たちにも見過ごされてきた耳慣れないファラオの像であることがわかった。マイナーとも言えるこのファラオに、何故このような巨大な像が作られたのだろうか?学者たちの疑問をひも解いていくと、驚くべきことがわかったのだ。
歴史に埋もれていたこのファラオについて歴史家たちが調べた結果、プサメティコス1世は、崩壊した国を侵略者から救い出し、古代エジプトに黄金時代をもたらした。また、西洋文明や西洋美術に大きな影響を与えた支配者であったのだ。ではなぜ、外敵に侵略されていたエジプトを救いだし、統一した偉大なファラオ・プサメティコス1世は、忘れ去られることになったのだろうか? 番組ではその謎をひも解いていく。


©Blink Films

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