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#6

”Athlete” 小田島理恵(女子日本代表候補)
”With” 長野志穂(女子日本代表アシスタントコーチ)

障がい者スポーツの中でも最も競技人口が多いと言われる、車いすバスケットボール。
欧米ではプロリーグがあり、健常者も参加する。
巧みな車いす操作、素早いパスワークなど車いす同士の激しい攻防が魅力だ。

プレイヤーの人数やゴールの高さ、コートの広さなど基本的には一般のバスケと同じルールが適用される。
障がいの重い者の順から1.0?4.5の持ち点が定められており、試合中コート上の5人の持ち点の合計が14.0を超えてはならない決まりがある。

リオデジャネイロパラリンピックに出場し9位と健闘した、車いすバスケ男子日本代表。

一方、女子日本代表チームは、去年10月リオへの出場権をかけて行われた「アジアオセアニアチャンピオンシップ」で敗れ、リオ出場を逃していた。

一足先に東京パラリンピックへ歩み始めた、女子代表チーム。

注目は得点力が持ち味の、小田島理恵だ。
2011年、22歳の時に事故で「脊髄損傷不全麻痺」に。
右足に麻痺が残り、体幹機能が弱くなった。
翌年、リハビリを兼ねスポーツセンターを訪れ車いすバスケと出会った。
しかし、上達しない日々が続いた。
そんな時、ある人物との出会いが、小田島を変えた。

アマチュアチーム「GRACE」ヘッドコーチの長野志穂だ。
大学時代はインカレで優勝し、将来を有望される選手だったが、度重なる怪我で競技を断念し、指導者に。
「人間としての成長があってはじめて選手としての成長がある」
一から小田島にバスケットを教えるだけでなく、事故を引きずる小田島を支え続け、ついに日本代表に選ばれるまでに成長させた。

車いすバスケと通して出会い、歩んできた二人。
2020年東京パラリンピックへ向け成長を続ける2人に密着した。

小田島理恵(27)

1989年4月1日生まれ
22歳の時に事故で脊髄を損傷。
23歳の時、リハビリで訪れたスポーツセンターで車いすバスケットボールと出会う。
そこから車いすバスケの虜になり、同じ施設で練習するチーム「GRACE」に入る。
今年2月の国際親善試合で、日本代表に選ばれる。

長野志穂(43)

1972年12月21日生まれ
女子バスケットボールチーム「GRACE」の監督でもあり女子日本代表チームのアシスタントコーチも務める。
大学時代には日本一になるなどプロとしての活躍が期待された選手だったが、度重なる怪我により競技人生を断念し、指導者になった。
今年から日本代表のアシスタントコーチに就任。