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#18

”Athlete” 鳥海連志(日本代表/パラ神奈川SC)
”With” 古澤拓也(日本代表/パラ神奈川SC)

パラリンピック随一の花形種目、車いすバスケットボール。
巧みな車いす操作、素早いパスワーク、車いす同士の激しい攻防が魅力のスポーツだ。

ゴールの高さ・コートの大きさ・使用するボールはバスケットボールと同じ。
ドリブルは、ボールを床につきながら車いすを漕ぎ進める。
ボールを持った状態で車いすを3回漕ぐとトラベリングだ。

選手は障がいの程度によってクラス分けされ、
障がいの重い順に1.0~4.5まで持ち点が決められる。
コート上にいる5人の合計は合計14.0点以内。
障がいの軽い選手だけを集めて試合することはできない。

日本は去年のリオ大会に出場したものの9位。厳しい戦いが続いている。
そんな日本の車いすバスケ界にすい星のごとく現れた一人の選手が鳥海連志(ちょうかいれんし)(18)。
右手に4本、左手に2本しか指がない両手指欠損、
さらに、すねにある2本の骨のうち頚(けい)骨が両足ともに欠損で生まれた。
自由に歩けるようにと、両親は3歳で両下肢の切断を決めた。

中学1年で車イスバスケをはじめ、
2015年、15歳の時に史上最年少で日本代表入り
去年のリオパラリンピックには、チーム最年少で出場した。

そんな鳥海の飛躍的な成長の陰には、高め合うライバル古澤拓也(21)の存在があった。
先天性の二分脊髄(にぶんせきずい)で小学6年生の頃から歩行困難になり
中学1年から車いすバスケを始めた古澤。
今年6月のU-23世界選手権では、キャプテンとして4位入賞に貢献。
鳥海と共に大会を通じて選出される優秀選手、オールスター5に選出された。

現在は日本代表だけでなく、クラブチームでも共にプレーしている。
2020年東京パラリンピック金メダル獲得を目指し、
切磋琢磨し、成長を続ける二人に密着した。

鳥海連志(18)

所属:パラ神奈川SC
1999年2月2日生まれ
長崎県出身
2011年から車いすバスケを始め、2015年、2014年史上最年少の15歳で日本代表に初選出。
2016年にはチーム内唯一の10代でリオパラリンピックに出場した。
今年の春、上京し日本体育大学に入学。古澤と同じクラブチームでプレーしている。

古澤拓也(21)

所属: パラ神奈川SC
1996年5月8日生まれ
神奈川県出身
中1から車いすバスケットボールを始め、ジュニア世代の日本代表として数々の国際試合に出場。
8月31日から開催された「三菱電機WORLD CHALLENGE CUP 2017」では鳥海と共に
日本代表として出場し活躍した。