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#35

“Athlete”橋本勝也(はしもと・かつや) (ウィルチェアーラグビー) “With”三阪洋行(みさか・ひろゆき)(ウィルチェアーラグビー日本代表アシスタントコーチ)

ウィルチェアーラグビーは、車いす同士のタックルが認められた唯一の競技である。
格闘技さながらのボディコンタクトとスピーディーな試合展開が醍醐味だ。                     
ラグビー日本代表は主力選手の平均年齢が30代を占める。そんな中、果敢にタックルを繰り返す1人の少年がいる。
橋本勝也。16歳。
闘争心むき出しのプレーは、日本代表の指揮官、ケビン・オアーヘッドコーチの目に留まり史上最年少で代表入りを果たした。
2018年には世界選手権に出場し、日本の金メダル獲得に貢献した。
日本ウィルチェアーラグビー界のホープだ。
そんな橋本も2年前までは全く無名の少年であった。1人の男と出会うまでは三阪洋行。
現在、日本代表のアシスタントコーチを務める。過去3大会パラリンピック出場を果たし、引退後はコーチとしてリオ大会での銅メダル獲得に貢献。
2年前、“ウィルチェアーラグビーの裾野を広げたい”との思いで、クラブチーム発足に向け奔走していた三阪はスタッフから「会ってほしい青年がいる」という情報を聞き、当時中学2年生の橋本を訪ねた。
「おもちゃを与えられた子供のよううだった…」(三阪)
「(タックルが)当たった時の気持ちよさ、そこに惹かれました」(橋本)
その日から、世界の頂点を目指す2人の挑戦が始まった。
東京大会で金メダルを目指す橋本と三阪の練習、取り組みや思い、そして国内大会で日本の絶対的エース池崎氏を擁するチームとの戦いに密着。
日本ウィルチェアーラグビー界の未来を担う若者のひたむきな姿を追う。

橋本勝也(はしもと・かつや)※写真左

2002年(平14)5月9日、福島県三春町生まれ。先天的に四肢に欠損がある。
中学2年の時にウィルチェアーラグビーに出会い、17年に発足した『東北ストーマーズ』に加入。
日本パラリンピアンズ協会主催の奨学金制度「ネクストパラアスリートスカラーシップ」18年第1期生に選出。2018年最年少で日本代表入り。

三阪洋行(みさか・ひろゆき)※写真右

1981年6月生まれ 37歳 大阪府東大阪市出身 バークレイズ証券所属。
高校生の時にラグビー練習中の事故で頸髄を損傷、その後ウィルチェアーラグビーと出合い、アテネ、北京、ロンドンと3大会連続でパラリンピック出場。
2016年には日本代表のアシスタントコーチとして、リオパラリンピック銅メダル獲得に貢献した。
2017年には「東北を元気にする」を目標に、ウィルチェアーラグビーチーム『東北ストーマーズ』を立ち上げ、プレーイングマネージャーを務める。
橋本の才能をいち早く見抜き、チームに勧誘。ともに世界一を目指す。