BS朝日

バックナンバー

#36

“Athlete”藤井郁美(車いすバスケットボール選手)
“With”藤井新悟(女子日本代表アシスタントコーチ)

杜の都で車いすバスケットボールに励む1組の夫婦がいる。
藤井郁美・新悟夫妻。この2人、日本選手権10連覇を成し遂げた強豪クラブ・宮城MAXのチームメイト。
そして女子日本代表では選手とコーチという関係である。

車いすバスケットボールは下肢などに障がいのある選手が、競技用車いすを巧みに操作しながらプレーする。
使用するコートやリングの高さなどは一般のバスケットボールと同じで、激しい攻防やスピーディーなパスワークが魅力。
パラリンピック第1回大会から実施されている花形競技のひとつだ。

小・中学とバスケ部だった郁美は強豪校から推薦の話が来るほどの選手だった。
しかし15歳の時、右足に骨肉腫が見つかりひざが人工関節になる。
1度はバスケットボールを諦めたが車いすバスケットボールと出合い、才能を開花させた。

2006年、日本代表として初の世界選手権に出場するが思うような結果を出せなかった郁美は男子強豪チームとして名をはせる宮城MAXへの参加を決断。
当時女子選手はいなかったが、男子に混じって練習に参加させてもらうことになった。
そのチームの主力メンバーにいたのがのちの伴侶となる新悟さんであった。
男性チームの中で更なる高みを目指す郁美。
2008年北京パラリンピックでは中心メンバーとして活躍し、世界4位の立役者に。
正確無比なアウトサイドシュートを武器に日本の大黒柱に成長する。

2012年には新悟さんと結婚。
現在、新悟さんは女子日本代表のアシスタントコーチに就任し公私共に郁美を支えている。

番組ではホーム宮城での練習風景、夫婦ならではエピソードが盛り込まれたインタビュー。
そして昨年度の世界選手権覇者、オランダに挑んだ国際親善女子車いすバスケットボール大阪大会に密着取材。

開催国枠で出場が決まっている2020年東京パラリンピックへ。
夢の舞台に向けて共に走り続ける2人の姿を追った。

藤井郁美(ふじい・いくみ)※写真左

宮城MAX、SCRATCH
電通デジタル所属
1982年11月2日、神奈川県生まれ。
小学校3年生時からバスケットを始め、中学3年生時に骨肉種がわかりひざが人工関節に。
車いすバスケットボールを本格的に始めたのは20歳の頃。
2006年、世界選手権に初出場、翌年、宮城MAX、SCRATCHに加入。
2008年、パラリンピック北京大会に出場し4位。
2012年、藤井新悟選手と結婚、2015年には息子が誕生。
日本の絶対的パワーフォワード。

藤井新悟(ふじい・しんご)※写真右

宮城MAX
富士通コミュニケーションサービス所属
1978年1月2日、秋田県生まれ。
中学、高校とバスケットボール部に所属。19歳の時、スキー事故で脊髄を損傷し、車いす生活となる。
入院中に車いすバスケットボールを知り、1999年に宮城マックスに加入。
2008年日本選手権で初優勝、自身もMVPを獲得。
以来、チームは2018年まで日本選手権10連覇中(2011年は東日本大震災のため中止)。
2000年、日本代表デビュー。アテネ・北京・ロンドン・リオとオリンピック4大会に出場。
現在、女子日本代表アシスタントコーチを務める。