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#41

“Athlete” 井谷俊介 (パラ陸上短距離選手)
“With”仲田健 (トレーナー)

2020年東京パラリンピックで金メダル獲得を目指す、パラ陸上短距離・井谷俊介(24)。
去年10月、競技歴わずか1年足らずで、アジア記録を塗り替えた。パラ陸上界で注目を浴びている、義足のスプリンター。

物心がついた頃から、車が大好きな少年だった井谷。プロのカーレーサーを目指していたが、20歳の時、アルバイトの帰り道にバイク事故にあい、右足を失う。

笑顔がなくなり、慣れない義足での生活が始まった。心配した母は、義足のランナーが集まる陸上クラブへ井谷を連れていった。その場で競技用義足を履いてみることになった井谷。一般的に、競技用義足で走れるようになるには、1年以上かかると言われているが、井谷は、初めて履いたその日に走ることができた。
井谷は、走る喜びを味わい、本格的に陸上競技に挑戦する決意をした。

その後、ある人物との思いがけない出会いが訪れる。
レース活動を通じて知り合ったプロのカーレーサーから、トレーナーの仲田健(50)を紹介された。
仲田は、2016年リオ五輪 銀メダリストの山縣亮太をはじめ、世界で活躍する多くのトップアスリートを指導している、敏腕トレーナー。井谷は、仲田の前で走りを見てもらった。仲田は、井谷の走りに素質を見抜き、指導を引き受けた。

仲田の指導の下、より早く走るためのフォーム固め、競技用義足を効率的に使うための筋力トレーニングなどを重ね、短期間で驚異的にスピードを上げていく井谷。

アジア記録を持つ井谷だが、東京パラリンピックでの金メダル獲得のためにはまだ課題がある。
世界の頂点を目指す、井谷と仲田の、二人の挑戦に密着した。


井谷俊介(いたに・しゅんすけ)※写真左

SMBC日興証券株式会社 所属
1995年4月2日三重県生まれ。
20歳の時、交通事故で右足の膝から下を切断。
T64クラスで100mと200mのアジア記録保持者。
~2018年 成績~
・WPA北京グランプリ 優勝
・関東パラ陸上競技選手権大会 優勝
・ジャパンパラ陸上競技大会 2位
・アジアパラ競技大会 優勝
~2019年 成績~
・日本パラ陸上競技選手権大会 優勝
・関東パラ陸上競技選手権大会 優勝

仲田健(なかた・けん)※写真右

1969年6月8日京都府生まれ。
パーソナルトレーナー。
学生時代は、陸上部で、専門は円盤投げだった。
リオ五輪 銀メダリストの山縣亮太をはじめ、世界で活躍する多くのトップアスリートを指導している。
井谷の走りを見て、素質を見抜き以降、トレーナーを務めている。