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#43

“Athlete”仲 喜嗣(パラアーチェリー 東京パラリンピック日本代表)
“With”仲 奈生美(妻・アシスタント)

パラアーチェリーは3つの種目に分かれている。
一般的な弓を使う「リカーブ・オープン」小さい力でも引ける滑車付きの弓を使う「コンパウンド・オープン」四肢や体幹に障がいがある人のための「W1・オープン」

W1・オープンの種目で東京パラリンピック出場を決めた仲喜嗣(59)
「本番では還暦なので、最高の記録がでるように頑張りたい」と意気込む。

31歳の時に進行性の難病であるトリプルA症候群を発症し首から下がまひしているがリリーサーと呼ばれる発射補助装置をリストバンドと一体化させたり、ボディストラップを使い車いすと体を固定したりと様々な工夫をしながら矢を射ている。

仲のアシスタントとして競技中そばでサポートするのは妻の奈生美さん(51)
地元の銀行に勤務し家計を支えながら練習や試合に同行。
姿勢を見てアドバイスをしたり自宅では矢の羽を張り替える作業を手伝ったりと一心同体となり東京パラリンピックの金メダルを目指している。

31歳で結婚した仲。その直後に進行性の難病を発症。
当時は病名も分からず、不安の中で症状が進行してゆき、40歳になるころには車いすでの生活になった。
それでも二人で前向きに沢山のスポーツに取り組んできた。
そんな時、46歳で出合ったアーチェリーが二人の生きがいとなる。

夢のパラリンピックを目指すがロンドン・リオ大会と落選。
その後2人はいかにして東京パラリンピックの出場権を勝ち取ったのか?
そしてこれからの課題は?

進行する病と戦いながら、決して諦めることを知らない不屈のアスリート仲喜嗣と妻・奈生美さんのアーチェリー漬けの日々に迫る。


仲 喜嗣(なか よしつぐ)※写真左

所属:日本身体障害者アーチェリー連盟
1960年7月13日 奈良県生まれ
31歳の時にトリプルA症候群を発症。
以来、車いすテニス、水泳、スキー、バドミントン、卓球、野球、射撃など沢山のスポーツを経験。
46歳でアーチェリーを始めるとわずか3ヶ月で全国大会3位に。
強化指定選手に選ばれる。
2019年6月世界選手権で3位(ミックス)になり東京パラリンピック出場が決まった。
現在でも強化指定選手、最年長記録を更新し続けている。

仲 奈生美(なか なおみ)※写真右

1967年11月11日生まれ
24歳の時に結婚。夫と共に沢山のスポーツを経験。
アーチェリーも一緒に始めたが、夫の症状が進行したため競技アシスタントに。
アーチェリーに精通しており「2級公式審判員」の資格を持つ。