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ステンドグラス職人 松本一郎
番組概要
自分流~“知”の探求者たち~
これは、志を持って『自分流』の探求をする人々に密着するドキュメンタリー番組です。
研究者・芸術家・アスリート・お笑い芸人・・・など、
世の中には多くの、何か一つの事に打ち込み探求する人々がいます。
その探求の花が咲いた時、探求の成果は、多くの人々の目に触れることとなりますが、
今、この瞬間も人知れず、辛く厳しい探求の日々を送っている人々が多く居ます。
そして、そこには我々が普段目にすることのない、熱い想いがあふれています。
この番組は、志のある探求を行う人々を毎回主人公として紹介。
今をときめく著名な人物から、これまで陽の当たることのなかった人物まで、その“熱い探求心” と“流儀”を取り上げる番組です。







色とりどりのガラスが、陽の光を浴びてきらめくステンドグラス。その美しさを生み出す工房は、今では全国で数えるほどしか残っていない。東京・清澄白河に工房を構える創業77年の松本ステインドグラス製作所は、そのひとつ。家業の技と歴史を守り続けているのが、三代目の松本一郎(53)だ。
松本の元には、新規制作から文化財の修復まで、幅広い依頼が舞い込む。
「100年後に見られても、恥ずかしくない仕事をしたい」
そう語る松本は、ひとつひとつの現場に足を運び、光の入り方を確かめ、依頼主の思いを汲み取り、形にしていく。
細かな気遣いと見えない工夫が重ねられる松本のステンドグラス。彼の思いが特に表れるのが強度だ。ガラスをはめ込む鉛線は、本来つなぎ目だけをはんだ付けするのが一般的だが、松本は金属疲労を防ぐため、鉛線全体を丁寧にはんだで固めていく。手間はかかるが、建物に設置するものである以上、将来も安全に残るようにとの想いがそうさせるという。
ステンドグラスの未来を見据え、「100年のその先」を作ろうとする職人に迫った。