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ストーリー

古代文明のルーツを求めて 4 アレキサンダー大王の時代

私たち人類の文明はどのようにして誕生したのか――この壮大なテーマを探るため、約6000年前に最初の都市が生まれたメソポタミアから、 ローマ帝国の崩壊にいたる歴史を6章のストーリーで検証するシリーズ。考古学者であり歴史家のリチャード・マイルスが、イラク、シリア、 トルコ、北アフリカ、エジプト、パキスタンそしてヨーロッパを訪れ、古代文明の成立の過程を膨大な映像と工芸品を併せひも解いてゆく。 古代の驚異と失われた世界が、現代の文明の紛れもないルーツであることが分かる。

第4回はこの壮大な旅の中でも、もっとも注目すべき人物・マケドニアの大王アレキサンダーの伝説。乱立する都市国家をまとめ、わずか10年 ほどで広大な帝国を建設してしまった王だ。そして、アレキサンダーの後継者たちはこのカリスマの遺産を担い、発展せざるを得ない役割を果たす ことになった。単なる伝説から、はるか時代を経て発展してゆく文明の構築が始まったのだ。

歴史上の人物として、後世に大きく名を残すマケドニアの大王、アレキサンダー。アレキサンダー大王は、乱立していたギリシャの都市国家をまとめると、 旧敵ペルシャに対抗する厳正を組織し、わずか10年ほどで西はエジプトから、東はアフガニスタンに及ぶ広大な帝国を建設してしまった。しかし、 アレキサンダーの後継者、すなわちギリシャの王たちは、このカリスマ冒険者の遺産を活用し発展させる役割を負うことにもなったのだ。政治、税制、 そして公共事業というしっかりした幹に接ぎ木するように、王たちは単なる伝説を超え、はるか続く文明を構築していった。
リチャード・マイルスは、トルコ、シリア、レバノン、そしてエジプトへ、アレキサンダーの戦いの傷跡が残る道をたどり、パキスタンのパンジャブに 到達する。そこで彼が目にするのは、ギリシャによって代表される西洋と、仏教的な東洋が、魅力的な形で結ばれている都市の見事な姿だった。