不屈の英雄たち

不屈の英雄たち

お知らせ

【放送日時】
2015年7月7日(火) よる11:30~12:54放送

番組概要

どれだけ絶望的な状況に陥ろうと、何度も立ち上がり、復活を遂げたアスリートたちがいる。

卓越した才能を持ちながら、選手生命の危機に立たされた彼らは何を想い、如何にしてどん底から這い上がったのか。
そこには、血の滲むような努力を重ね、夢を成し遂げようとする男たちの熱いドラマがあった・・・

放送内容

「ジョニー」の愛称で、かつてロッテのエースとして活躍した黒木知宏。
気迫溢れる投球と甘いマスクで人気を集めた。
しかし、そのプロ野球人生は決して栄光ばかりではなかった。絶頂期に襲った肩の激痛。診断は「右肩健板部分断裂」という日常生活さえままならない重症だった。
孤独で先の見えないリハビリの日々。だが、焦りと不安で心が折れそうになっていた時、黒木に勇気をくれた存在がいた。「何年でも待っている」と声援を送ってくれたファンだった。

「ファンのために必ずマウンドへ戻る」。その決意を胸に、黒木は奇跡の復活を遂げる。
2005年には、ロッテマリーンズの日本一に貢献し、ファンを喜ばせた。
誰よりもファンを愛し、ファンに愛された男・黒木知宏。その引退セレモニーは、ファンの涙と割れんばかりの「ジョニー」コールに包まれていた。

望月重良。その男は、日本サッカー界を背負って立つはずの逸材だった。
小学校から大学まで全世代で全国制覇を成し遂げ、96年にJリーグデビューを飾ると、翌年は日本代表にも選出。2000年には日本をアジアカップ優勝へ導くなど、スター街道を歩んでいた。

しかし04年、その道は突如として閉ざされる。ある日、左足の付け根に激しい痛みを覚えた望月は医師の言葉に愕然とする。「今すぐサッカーはやめて下さい」。
特発性大腿骨頭壊死症という難病だった。だが、彼がサッカーを諦めることはなかった。
「もう一度ピッチへ」という希望を胸に過酷なリハビリに耐え、05年、ついにJ2の試合で復活を遂げた。難病に立ち向かった男の挑戦は、引退後も終わらなかった。
08年、望月は自らサッカークラブ「SC相模原」を創設。チームは快進撃を続け、史上最速でJ3への昇格を果たした。絶望の底に突き落とされようと、屈することのなかった男は、今再びJの舞台で戦っている。