ニッポン こころの原風景を訪ねる 空から見た絶景遺産

ニッポン こころの原風景を訪ねる 空から見た絶景遺産

お知らせ

    【放送日時】
    2015年9月21日(月・祝)よる9:00~11:00放送

番組概要

間もなく世界遺産に登録される見通しとなった富岡製糸場など、我が国の「産業遺産」に世界の注目が集まっている。番組ではニッポンの近代化の礎を築いた象徴「産業遺産」を、無線操縦ヘリ(マルチコプター)を駆使して縦横無尽に“鳥の目線”で撮影! さらに、ナビゲーターのミムラが「産業遺産」に秘められた歴史と謎を解き明かしていく!
果たして、“モノ作りの国・ニッポン”は、どこから始まったのか?
時を越え、その風景が私たちに語りかけるもの…。それは私たちニッポン人の歩みだった!

放送内容

戦前・前後、高度経済成長期。これらニッポン近代史を語る上で重要な証言者となるのが、今もなお全国に点在する近代化の礎を築いた象徴、「産業遺産」だ。今回その中から、ニッポンの近代化産業発祥の地と言われる愛媛「別子銅山」、そして、未開の地を切り開き大正・昭和期に栄華を極めた眠らない町、北海道・夕張に残される遺産群の数々を、無線操縦ヘリ(マルチコプター)の空からの目線とナビゲーター・ミムラの地上からの目線で取材。ニッポン近代史の足跡をたどっていく。

愛媛の「別子銅山」は江戸時代から開発が始まり、昭和初期まで世界経済にも大きな影響を与えたニッポンを代表する銅山のひとつ。標高1000メートルに作られた“天空の町”には、当時最先端であった技術が取り入れられ、最盛期には4000人もの人々が暮らしていた。 西洋に遅れること100年と言われたニッポンの産業革命を、わずか30年で成し遂げた別子銅山。そこには煙害や自然破壊など、近代化を成し遂げる中で直面したさまざまな問題を解決すべく戦い抜いた人々の歴史が刻まれていた。

未開の大自然を切り開き作られた眠らない町、北海道・夕張。黒いダイヤを目指し、一獲千金を夢見た坑内員たちは、日夜を問わず働き、その町の明かりは遠く離れた札幌の地からも見えたという。そんな不夜城が栄華を極めた大正・昭和期、そこにはどんな人間模様があったのか? エネルギー政策やバブル崩壊などの時代背景に翻弄(ほんろう)され続けた夕張の栄枯盛衰をたどるとともに、これからの“モノ作りの国・ニッポン”はどこへ向かうべきなのか、残された産業遺産群が放つメッセージを読み解く。