悠久への旅 とっておきの京都

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放送内容

禅寺の住職とめぐる都

室町時代に開かれ、長きに渡り京の街を見守ってきた禅寺、勝林寺(しょうりんじ)。この寺の住職、宇野虓堂(うのこうどう)さんと共に、ゆかりの地をめぐります。勝林寺の本尊は、わずかな期間しか公開されることのない秘仏、毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)。この像の中にはさらなる仏が…。その姿を今回特別に見せて頂きます。
そして訪ねるのは寺のすぐそばにある京焼・清水焼の窯元(かまもと)。彩りあざやかな陶器に触れます。
創業130年以上を誇る茶舗では香り豊かな茶を味わいながら禅寺と茶にまつわるはるかなる物語に思いをはせます。また勝林寺の坐禅(ざぜん)で使われる座布団を扱う老舗へ。普段見ることのない、特別な座布団の座り心地とは?
そして鎌倉時代に創建された勝林寺の本山へ。貴重な仏像たちと天井画に出会えるこの寺の意外な場所とは。さらに昭和の名作庭家が手がけたという美しい庭を持つ禅寺を訪ね、心洗われるひとときを過ごします。
禅の教えを今に伝える住職と共に、いにしえの都に息づく伝統をひもときます。

室町時代に開かれ、460年以上に渡り京の街を見守ってきた禅寺、勝林寺(しょうりんじ)。この寺の住職、宇野虓堂(うのこうどう)さんと共にゆかりの地をめぐります。
勝林寺の本尊は、一年の内でもわずかな期間しか公開されることのない毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)。この像の腰のあたりには美しい真紅の厨子(ずし)がはめ込まれ、その中にはさらなる仏の姿が…。2013年に初めて公開された秘仏を今回特別に見せて頂きます。
勝林寺のすぐそばにある「平安陶花園(へいあんとうかえん)」は京焼・清水焼の窯元(かまもと)。中国の技法を取り入れたという彩りあざやかな陶器に触れます。
創業130年以上を誇る「椿堂茶舗(つばきどうちゃほ)」。ここで扱う香り豊かな茶は、勝林寺でも使われているのだとか。ほうじ茶、煎茶、京紅茶の三種類を少しずつ楽しめるセットを味わいながら、禅寺と茶にまつわるはるかなる物語に思いをはせます。そして120年に渡り暖簾(のれん)を掲げ続ける座布団の老舗「一疋屋(いっぴきや)」。勝林寺で行う坐禅(ざぜん)では、こちらの座布団を使っているといいます。普段あまり見ることのない特別な形、そして座り心地とは?
鎌倉時代に創建され、幾世紀もの時を重ねてきた「東福寺」。宇野さんが住職を務める勝林寺は、ここ東福寺に属し、塔頭(たっちゅう)と呼ばれます。数多くの見どころのある東福寺の中でも、今回訪れるのは、堂々たるいでたちで迎える「三門」。そこには、貴重な仏像が据えられ、美しい天井画が描かれているのです。さらに、勝林寺と同じく、東福寺の塔頭である「光明院」を訪ね、昭和の名作庭家、重森三玲(みれい)が手がけたという美しい庭園に心洗われます。
禅の教えを今に伝える住職と共に、いにしえの都に息づく伝統をひもときます。