悠久への旅 とっておきの京都

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放送内容

仏師と訪ねる古都の心

いにしえより人々に大切にされてきた仏像たち。その伝統の技は、今も仏師たちの手によって守り継がれています。そんな京都を代表する仏師のひとり、松久佳遊さんとともに、この地に残された伝統の美をめぐります。
松久さんが所長を務める「松久宗琳佛所」では、普段は公開されていない色鮮やかな仏像の数々特別に見せていただくとともに、工房では、時代を越えて受け継がれる伝統の道具や技を拝見。
また、松久さんが仏像の制作に利用する店では、雅やかな輝きを放つ金箔(きんぱく)や自然の素材を使った絵の具にふれます。
さらに松久さんお気に入りの和菓子店では美しい季節の生菓子や、店の奥で作られる干菓子を見背て頂きます。
そして、鎌倉時代の名高い仏師たちが手掛けた仏像を見ることができる寺院、さらに松久さん自身が手掛けた天井画に出会える寺を訪れます。
松久さんの祖父が手掛けた、貴重な仏像を置く旅館では、比叡山延暦寺から「大仏師」の称号を与えられた、偉大なる祖父への思いを伺います。
はるか昔より匠の技を受け継ぐ仏師とともに、歴史とともにはぐくまれた古都の心をたずねます。

いにしえより、人々に大切にされてきた仏像たち。その伝統の技は、今も仏師たちの手によって守り継がれています。そして、そんな仏師を世に送り出しているのが、昭和の大仏師として知られる松久宗琳(まつひさそうりん)によって創設された「松久宗琳佛所(まつひさそうりんぶっしょ)」。今回は、松久宗琳の娘であり、現在の京都を代表する仏師のひとり、松久佳遊(まつひさかゆう)さんとともに、この地に残された伝統の美をめぐります。
現在、松久佳遊さんが所長を務める「松久宗琳仏所」。そこで特別に見せていただいたのは、普段は公開されていない色鮮やかな仏像の数々。さらに松久さんが制作や修復に励む工房では、時代を越えて受け継がれる道具や技を拝見します。
工房の近くには、松久さんが仏像の制作に使う、さまざまな材料を扱う店がありました。「堀金箔粉(ほりきんはくふん)」は、仏像や仏画などに用いられる、華やかな輝きを放つ、金箔(きんぱく)の店。そして、画材の店「彩雲堂(さいうんどう)」。色鮮やかな絵の具の中でも、松久さんが使うのは土や岩など天然の素材から作られたものだといいます。動物の毛から作られた、種類によって描き味も違う様々な筆も見ていきます。
さらに、松久さんお気に入りの和菓子店「亀屋則克(かめやのりかつ)」へ。季節を感じる生菓子や、店の奥で作られる干菓子の作り方を拝見します。
松久さんが仏師として、素晴らしい仏像に出会える寺院だという「千本釈迦堂」を訪れます。置かれているのは、鎌倉時代に活躍した名高い仏師、快慶、定慶が手掛けた貴重な仏像の数々。すぐ近くにある「千本ゑんま堂」には、松久さんが手掛けた、飛天の天井画がありました。
松久さんの祖父・松久朋琳(まつひさほうりん)作の仏像をロビーで見ることができる「旅館こうろ」。美しい仏を前に、比叡山延暦寺から「大仏師」の称号を与えられた、偉大な祖父への思いを伺います。
長きにわたり、匠の技を受け継ぐ仏師とともに、歴史とともに育まれた、古都の心を訪ねます。