BS朝日

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放送番組審議会

BS朝日第55回 放送番組審議会議事録
BS朝日は、平成26年4月18日に、第55回放送番組審議会を開催しました。(2014.4.18)
開催日時 2014年4月18日(金)午後12時45分~午後2時35分
開催場所 BS朝日大会議室
出席者

近藤委員長
若林副委員長、近藤大博委員、玉生委員、中井委員、水口委員、野村委員、吉永委員

 

【会社側】
風間代表取締役社長、木下専務取締役、塚本常務取締役、壹岐取締役営業局長
岡田常務執行役員編成制作局長、山田常務執行役員編成制作局専任局長、江頭編成制作部長
遠藤編成制作部プロデューサー、柿崎編成制作部プロデュ―サー

 

(事務局)
佐藤事務局長、根岸担当部長、北川編成業務部員

 

議題

(1) 会社側より報告
(2) 2013年度下期の番組種別の集計結果について
(3) 2014年4月改編について
(4) 前回課題番組「いま日本は」について報告
(5) 課題番組「ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~」講評
(6) 次回日程および課題番組について
(7) その他

講評

全体的に淡々としている進行が好ましい。番組タイトルも内容にぴったり合っているし、ナレーターも重くて良い語りをする。
他局で放送しているインタビュー番組と比較しても、優れている。どの会も内容があって、質が高かった。
これまでで、一番良く見た課題番組だったと思う。
若者が社会にモデルになるような人物を探している中、ゲストにグローバルで「世界水準」を知っている人たちが出演されているので、高い評価をしたい。教材としても使用できる。
今という時代を捉える貴重なインタビューが実現しているので、アーカイブとしての役割も期待できるのではないか。
テレビでは、インタビューの場所も重要。「瀬戸内寂聴」「安藤忠雄」の回もそうだが、「市川海老蔵」を羽田空港で取材するなど、番組側がその環境を慎重に選んでいるのが伝わった。そのゲストならではの場所で撮影することは、活字にはない魅力だ。それもあって、瀬戸内さんの回ではもう少し「寂庵」の説明があってもよかったのではないか。
最終的にこの番組にとって重要なのは、やはり人選ではないか。「井上陽水」の回は、ありきたりの質問ばかりで流れてしまったが、「熊川哲也」の回はインタビュアー(松岡修造)とゲスト(熊川哲也)が拮抗し、せめぎあっていたので、とても面白かった。
とめどもつきない情報の源泉は、やはり「人」だ。すぐに接触率が向上することは難しいかもしれないが、人選と場所の選択を誤らなければ、今後も期待できる。例えば、高倉健さんをはじめいろいろと話しを聞いてみたい。その道を極めた人をうまく掘り下げる準備をしてほしい。
「インタビュー後記」では、緊張が解けたあとの人柄が出ていて、興味深かった。
テレビという媒体の特徴を活かし、さまざまなアングルからゲストの表情・感情を捉えることに成功している。
冒頭で問題意識をまとめて、本編でそれらを検証していく構成など、編集能力も優れている。
事前にHPにキーワードや豊富な説明が掲載されていて分かりやすい。また、インタビュー自体も、進行メモを映したり、手の内を見せたりしながら進めていくのは興味深い。
ゲストのくせ・身体の動きの特徴が映像から伝わってくる。
インタビュアーは何人もいるのでマンネリ化せず、取材場所も様々で、見続けることができる。
土日で見やすい時間帯、裏切らないラインナップで、これからも期待している。
熊川哲也さんは、松岡修造に「お言葉ですが」と何度も迫っていて、「この人はなぜこんなにも自信があるんだろう」とどんどん興味が湧いてきた。熊川さんも「松岡さんがインタビュアーなら」と出演を承諾されたとのことで、二人の組み合わせがとても良かったのではないか。
松岡修造は、熊川さんの回で「天才は他の人の気持ちが分からないのではないか」と質問するなど、人を引き出す特殊なインタビュー能力を持っている。
安藤忠雄さんには、もう少し深く切り込む必要があった。キーマンだと分かったら、とことん食い込んでいく安藤さんの特徴を捉えるべき。
安藤さんは、いつもと同じような話をしていたので、特に新しいものは感じなかったが、熊川さんは「あくのある人」で、大変面白かった。「謙虚な気持ちは邪魔なだけ」「人(社会)のためなどと思ったことはない」などの発言が印象に残った。
インタビュアーがゲストの言葉を引き出せるかどうかで、だいぶ面白さが変わってくる。安藤さんには、インタビュアーの舘野晴彦が言葉の多い方ではなかったことが幸いしたのでは。「頭に余裕がないとアイディアは出てこない」など安藤さんの言葉が残っている。観終わったあとにひとつでも言葉が残っていれば、その回は成功したと言えるのではないか。
「立派な人」を出演させるのでは面白くない。この人間は「悪」ではないかと思われるような人を出した方が良い。
「山田太一」の回では、インタビュアーがヤン・ヨンヒだったからこそ引き出せた意外な言葉があった。
山田さんが、「フィクションでしか描けない真実がある」と言っていたのが印象的だった。また、山田さんは寺山修二の親友だったということもあるので、もう少し掘り起こすことで彼の隠された背景を浮き彫りにできたのではないか。
井上陽水さんも面白かった。知っている人が多く出ていて良いと思う。
ヤン・ヨンヒをインタビュアーとして選んだのは素晴らしいと思う。
瀬戸内寂聴さんをはじめ、どのゲストに対しても、インタビュアーの野際陽子はとてもよく勉強してからインタビューに臨んでいる。
「市川海老蔵」の回では、映像から彼の目力、表情が伝わってきた。
「小久保裕紀×中山雅史」の回は「深掘り(いま日本は)」のような感覚があった。「インタビュー」というより、「対談」という考え方でも通用するのでは。
番組は、やはりありきたりで手を抜いているようではいけない。時間をかけて調べたものをミス テリアスに演出し、真実にぐっと近づくような真剣勝負の番組にできるのが理想だ。
インタビュアーとゲストの相性、組み合わせによって番組の印象もずいぶんと違ってくる。
導入部分がせわしなく、どこかひっかかりを感じる。雰囲気をつくることは大切だが、少し簡潔に整理して見せてほしい。
CM前の、テロップやナレーションでの「あおり」は必要ない。インタビューの進行をサポートする程度でいいと思う。
ゲストの語りの中で出てくるキーワードは、テロップで強調するなど、もう少し引き立てる工夫をしてもいいのではないか。
やたらにゲストの顔を大きく映してみたり、カメラアングルが斜めになったりと、妙な演出が目立った。普通のアングルで良いのではないかと思う。
ゲストの言葉も「残る」ものがあればいいが、インタビュアーの言葉もまた、インパクトのあるものを望む。
インタビュアーがどういう人なのかという説明がほしい。
「仲代達矢」「瀬戸内寂聴」「熊川哲也」の回は気持ちよく見終わることができた。スポーツ・芸能のゲストは資料映像や予備知識があるからよいが、政治・経済関係のゲストはできるだけニュースな人を取り上げる方がいいのではないか。そちらの方がインタビュアーである嶌信彦のジャーナリスティックな視点も活きてくる。
経済人の発言は、あらかじめ用意されている回答をそのまま言っているように聞こえてしまう。
政治家が出演の場合、こういう場では言いたいことが言えない、インタビュアーも聞きたいことが聞けないように感じた。経済人と政治家では違いもあるので、骨太のインタビューを聞きたい。

◆次回日程:第56回・7月18日<金>
◆課題番組:「珠玉の感動ストーリー ありがとう」