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#42

「渡良瀬遊水地のヨシ原」(栃木県小山市)

広さ33キロ平方メートルを誇る、日本最大の遊水地『渡良瀬遊水地』。
そのおよそ半分が、ヨシの群生地になっています。

ヨシ原に広がる湿地には多くの種類の野鳥や植物が息づき、
また「よしず」の材料としても、長く地域の産業を支え続けてきました。

今回の「みらい遺産」を紹介してくれるのは、
60年間、よしずを編み続けている池貝正一さん(86歳)。
農閑期の副業として始めたよしず作り。
最盛期には、渡良瀬遊水地周辺で作られるよしずが、全国の7割を占めていたといいます。

この地域でよしず作りが始まったのは今から100年ほど前。
遊水地を作るための、人が住まなくなった土地や耕作地に、
洪水で土砂や水が堆積して、良質なヨシが自生するようになりました。

小山のよしず産業を支え、動植物たちの大切な住処としての
役割を果たし続けてきた遊水地のヨシ原。池貝さんがヨシ原に寄せる想いとは・・・。