番組表

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放送内容

そこにあるもの。 ~繋ぐ。送る。生きる。文化といのち~
#05 宮崎 山之口弥五郎どん祭り

身の丈4mの巨大な人形。これはなに?
 
赤い顔に黒ひげ、白い麻衣をまとい、背負った三股のやりが突きだす力強い姿。
そのまわりで子ども達の歓声が聞こえます。
宮崎県・山之口の弥五郎どんです。
 
奈良時代に始まった放生会を起源とする古い祭礼行列。
毎年11月3日に、宮崎県山之口町の的野正八幡宮の豊穣祭で行列の先頭を行くのが弥五郎どんです。
この大人形行列の祭りは、南九州に残っている貴重な祭礼形態。
 
山之口町の弥五郎どんは、子供たちにひかれながら神幸行列の先頭を行きます。
露払いと地域の安全を祈って進む姿。
その袖に触れようと弥五郎どんの周りを囲む子供たちや観客。
そして聞こえてくるのは、馬方節。
年季の入った節回しは、この行列に欠かせないもの。
そして、ここに育ち、このタイミングでしか携わることができない、中学生による神事舞。
 
弥五郎どんが大好きで、この地域が好きで、この祭りを大切に守っている笑顔があふれています。

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ナレーション:戸田菜穂(女優)

番組概要

そこにあるもの。 ~繋ぐ。送る。生きる。文化といのち~


全国各地に伝わる行事や祭り・冠婚葬祭などの風習。
季節や恵みに感謝し、地域の絆を繋げるものとして今に伝わっています。
 
「そこにあるもの。」
 
それはずっと前からそこにあって、その地域や文化を支え人生を豊かに彩っています。
 
時を超えて綿々と受け継がれてきた行事や風習は、現在どう伝えられているのか。
どんな想いが、祭りの開催や存続に繋がっているのか。
そこに生きる人々や子どもたちに、どうやって地域の誇りを渡していけるのか。
行事や祭りに関わる人々の言葉や活動を通して、地域文化や暮らしの今と未来を紹介します。

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