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#162

鋳物工場の職人たち(埼玉県川口市)

埼玉県川口市は、江戸時代以前より鋳物産業が根付いてきた町。
荒川の砂や粘土が型に適していたことなどから、一大産地となりました。
鍋・釜・鉄瓶などの日用品から、さまざまな機械の部品、医療器具からお寺の鐘まで。
時代の変化にあわせて、鋳物は人々の生活を支えてきました。

今回、みらい遺産を紹介してくれるのは、鋳物職人の後藤直喜さん(73歳)。
昔ながらの溶解炉・キューポラがある工場で、川口の伝統工芸であるベーゴマ作りを担当しています。
1500度の高温でオレンジ色に溶けた鉄を、柄杓で型に注いでゆくベーゴマの鋳込み。
鉄と柄杓の重さは合わせて50キロ。鉄が冷めない内に何度も往復して、鋳込み作業を続けます。

共に工場で働くのは、同じく川口で人生を歩んできた職人たち。
日本の高度成長期を陰で支えてきた鋳物工場で、今も技をふるう後藤さんの思いとは?