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“姫”と呼ばれた永遠のマドンナ・九条摂子(八千草薫)が世を去ってから、2年余り――。相変わらず『やすらぎの郷La Strada』に暮らす脚本家・菊村栄(石坂浩二)は、古い資料の中に1冊のシナリオを発見して以来、ずっとそのことが頭を占めていた。『機(はた)の音』というタイトルのその脚本は10年ほど前、終戦記念日の大型ドラマスペシャルとして撮影寸前まで進みながら、制作中止になったものだった――。
10年前――。脚本家・菊村栄(石坂浩二)は、“お嬢”こと白川冴子(浅丘ルリ子)から聞いた昔話に刺激を受け、シナリオの構想を膨らませていた。それは、山梨の山村から満蒙開拓団に加わって敗戦の渦に巻き込まれ、数奇な運命をたどった機織り姉妹の哀しい物語だった。局の上層部のゴーサインが出たと聞き、栄はプロデューサー・財前茂(柳葉敏郎)と共にシナリオハンティングのため山梨をまわるが…。
『機(はた)の音』第二稿の執筆に取り掛かった、菊村栄(石坂浩二)。主人公の姉妹役に決まった白川冴子(浅丘ルリ子)と水谷マヤ(加賀まりこ)も「自分のセリフを増やせ」などと注文はつけるものの、出演には大乗り気だった。 そんな中、プロデューサーの財前茂(柳葉敏郎)から、念願の中国ロケが決まりそうだと朗報が入る。
突然、白川冴子(浅丘ルリ子)と水谷マヤ(加賀まりこ)に呼び出され、書き進めてきた企画『機(はた)の音』が“ボツ”になったと聞かされた菊村栄(石坂浩二)。2人によると、“シナリオの内容が暗すぎる”というのが、その理由だという。しかも、だいぶ前から別のプロジェクトが栄たちには内緒で進められていたというのだ。 動転した栄は、局側に確認を取ろうとするが…!?
テレビ局の裏切りに遭い、深く傷ついた菊村栄(石坂浩二)。そんな中、中国でロケハン中のプロデューサー・財前茂(柳葉敏郎)から速達が届く。その?い手紙には、『機(はた)の音』が制作中止に追い込まれた”衝撃の真実”が綴られていた…! 翌日、栄は再び白川冴子(浅丘ルリ子)、水谷マヤ(加賀まりこ)に呼び出されるが…!?
#1 2019年4月9日(火)
“姫”と呼ばれた永遠のマドンナ・九条摂子(八千草薫)が世を去ってから、2年余り――。相変わらず『やすらぎの郷La Strada』に暮らす脚本家・菊村栄(石坂浩二)は、古い資料の中に1冊のシナリオを発見して以来、ずっとそのことが頭を占めていた。『機(はた)の音』というタイトルのその脚本は10年ほど前、終戦記念日の大型ドラマスペシャルとして撮影寸前まで進みながら、制作中止になったものだった――。
#2 2019年4月10日(水)
10年前――。脚本家・菊村栄(石坂浩二)は、“お嬢”こと白川冴子(浅丘ルリ子)から聞いた昔話に刺激を受け、シナリオの構想を膨らませていた。それは、山梨の山村から満蒙開拓団に加わって敗戦の渦に巻き込まれ、数奇な運命をたどった機織り姉妹の哀しい物語だった。局の上層部のゴーサインが出たと聞き、栄はプロデューサー・財前茂(柳葉敏郎)と共にシナリオハンティングのため山梨をまわるが…。
#3 2019年4月11日(木)
『機(はた)の音』第二稿の執筆に取り掛かった、菊村栄(石坂浩二)。主人公の姉妹役に決まった白川冴子(浅丘ルリ子)と水谷マヤ(加賀まりこ)も「自分のセリフを増やせ」などと注文はつけるものの、出演には大乗り気だった。
そんな中、プロデューサーの財前茂(柳葉敏郎)から、念願の中国ロケが決まりそうだと朗報が入る。
#4 2019年4月12日(金)
突然、白川冴子(浅丘ルリ子)と水谷マヤ(加賀まりこ)に呼び出され、書き進めてきた企画『機(はた)の音』が“ボツ”になったと聞かされた菊村栄(石坂浩二)。2人によると、“シナリオの内容が暗すぎる”というのが、その理由だという。しかも、だいぶ前から別のプロジェクトが栄たちには内緒で進められていたというのだ。
動転した栄は、局側に確認を取ろうとするが…!?
#5 2019年4月15日(月)
テレビ局の裏切りに遭い、深く傷ついた菊村栄(石坂浩二)。そんな中、中国でロケハン中のプロデューサー・財前茂(柳葉敏郎)から速達が届く。その?い手紙には、『機(はた)の音』が制作中止に追い込まれた”衝撃の真実”が綴られていた…!
翌日、栄は再び白川冴子(浅丘ルリ子)、水谷マヤ(加賀まりこ)に呼び出されるが…!?