BS朝日

放送内容

#254「あかねさんの幸せ弁当 ~子育てママ…ドタバタ物語~」

徳島県徳島市の小さなお弁当屋さん。店長の西本茜さん(30)は10か月の楓ちゃんをおんぶしながら、手作りのお弁当を毎日つくっています。食材は県産の野菜を中心に、砂糖や油などの調味料も自らの目で選びます。「ママが作るものだから優しく、美味しいものを」が信条。配達もします。徳島市内なら1個からでもオーケー、もちろん無料です。1人暮らしのお年寄りや外出が難しい子育て中のママには大助かり。お昼時には注文の電話が鳴りやみません。
スタッフも大半が子育て中のママ。店で働いている間もスタッフが交代で面倒を見あって子どもと一緒に過ごします。配達に子どもを連れて行くママもいます。勤務の仕組みもユニーク。働く曜日や時間帯はスタッフ側から希望を出し、それを店長の茜さんが聞き取り、シフトを組みます。「子育てや家事が優先、その前後の時間で仕事できれば…」。茜さんも3人の子育て中。ママたちの苦労は痛いほどわかります。
仕事を2時で切り上げ、子どもを体操教室に送るママ。見送ったあとも教室の外から「追っかけファン」のように我が子を見守ります。フルタイムで働いていたら得られなかった、かけがえのない時間…。「我が子の成長を毎日のように感じます」とほほ笑みます。
一方で店の運営はドタバタ。人出不足は日常茶飯事、配達に遅れが出る日も。茜さんは配達先に猛ダッシュ、揺れる背中では末っ子の楓ちゃんが熟睡中。そんな店と茜さんを支えるのが、父の重雄さん(67)。店のオーナーで経理や仕入れ、近場の配達まで受け持っています。
しかし経営は火の車。10万円を超える赤字を出した月も。材料に占める原価と配達のガソリン代がかさみ、売れば売るほど赤字になる仕組みになっていました。「手作りは限界」と迫る父に娘は、毅然と言い放ちます。「おいしさにだけはこだわる、譲れない」
引き続き、店の運営をまかせてほしいと頼みます。しかし、値上げやサービスの見直しには踏み出せません。「もし、お店が続けられなくなったら…」頭を抱える茜さん。かつて、長男を出産した直後の辛い思い出が頭をよぎります。同じ思いをスタッフやお客さんにさせたくはありません。
店を続けるために出した打開策とは?働きたいママたちの居場所を守るため、試行錯誤する茜さんの日常に密着しました。