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#330

旧金毘羅大芝居ⅠⅡ

江戸時代、「お伊勢参り」と共に「讃岐のこんぴらさん」と親しまれた「金刀比羅宮」は、全国から来る多くの人で賑わいを見せていた。長旅の癒しと楽しみの一つに芝居見物があり、仮設芝居小屋がかけられていた。天保6年(1835)藩より常設の芝居小屋建設が認められた。「金毘羅大芝居」は、江戸、大阪、京都の劇場に匹敵するものとして全国に知られ、東西の千両役者がこぞって来たと言われている。この後、興行は衰退、廃館。保存運動があり昭和45年(1970)に重要文化財に指定され、昭和51年に現在の愛宕山中腹に移築復元された。舞台にある直径7.3mの回り舞台やそれを回す人力装置、花道のすっぽんなどは原型をよく留めている。