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#26

百獣の王ライオンVSアフリカ象 命を懸けた死闘

アフリカ南部のカラハリに乾期が訪れると、何千頭もの動物がわずかに残された緑の土地に殺到します。
ボツワナの北端に位置する野生動物保護区、チョベ国立公園のサヴティ地区。
この土地の水場は彼らの楽園です。
しかし、サヴティ地区はこの30年で最悪の干ばつに見舞われています。
草が食べつくされてしまうと動物の群れは大移動を開始します。
ただ大きな体で生きていくのに大量の水を必要とする象だけがこの場所の虜となって取り残されてしまいます。
獲物がたくさんいるうちは、ライオンたちは絶対に象を襲いません。しかし、ほかに獲物がいないという状況がライオンたちにそのルールを破らせます。
そう、象狩りの始まりです。
百獣の王の名のプライドをかけた戦い繰り広げられます。
誇り高きオスたちは若い牝牛を襲います。
生まれたばかりの子牛が死の危険にさらされます。
ライバルのライオンたちとは縄張りをめぐって昼夜を分かたず火花を散らす争いが続けます。
闘いの砂塵が去った後、ライオンたちを待っていたのは飢えて死ぬか、それとも象を狩るか、という百獣の王の誇りを問う究極の選択でした。


©Icon Films NHFUB

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©Icon Films Brad Bestelink