ミニ情報

#49

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「椰子の実」は、明治34年島崎藤村作詞によるものです。民族学者の柳田邦男が愛知県の知多湖岬に滞在した時のことです。
風の強かった日の翌日、砂浜に漂着した椰子の実を見つけた話を友人の島崎藤村に話ました。話を聞いて心動かされた藤村は椰子の実の漂白の旅に、故郷を離れて彷徨う自身を重ねあわせ、この詩が生まれました。「椰子の実」は、昭和11年に東海林太郎がラジオで歌い大ヒットしました。太平洋戦争中には、南方の日本兵の間でも歌われました。遠い戦地で故郷に帰れる日に思いを馳せ口づさんだといいます。