動画公開のお知らせ

『BS朝日 日曜スクープ』放送内容を動画公開します。
生放送でお伝えするニュース解説を放送終了後、ネットで動画公開します。
もう一度、ご覧になりたい方、見逃してしまった方、是非ともご利用ください。

 



■『BS朝日 日曜スクープ』1月7日の放送内容は現在、公開中です。
【能登半島地震で甚大被害】建物倒壊で下敷き多数“流体上昇”地震発生のメカニズムは
元日に能登半島一帯を襲った大地震は、未曾有の被害を引き起こし、自衛隊、警察、消防関係者による懸命な捜索活動が行われている。1日午後4時過ぎ、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の大地震があり、志賀町で震度7の揺れを観測した。最大の被災地である石川県では死者128人(7日午後2時現在)、負傷者560人、安否不明は195人に上ることが確認された。今回の地震による影響で、6日午前8時現在、石川県輪島市、珠洲市など357カ所で3万1451人が避難した。
 
気象庁によると、石川県では余震と見られる最大震度5強以上の地震が6回観測された。行方不明者の生存率が急激に低下するとされる「72時間」が経過し、救助活動に従事する関係者は、強い焦燥感を抱く。珠洲市の泉谷満寿裕市長は3日、「地元消防への救助を求める通報は72件あったが、対応できていない」と厳しい状況を語った。家屋被害などが大きい輪島市の坂口茂市長は5日、「建築物の倒壊による下敷きとなり、身動きがとれないという情報が約100件に至った」と懸念を示した。今回、能登半島地震では、甚大な被害が懸念される「キラーパルス」と称する地震波が観測された。周期1秒から2秒程度の地震動は小刻みに揺れることから、木造家屋に大きな被害を与えるとされる。短周期の地震動も強く、能登半島地震では、輪島市、穴水町で建物倒壊の被害が多く確認された。
 
能登半島地震への自衛隊による災害派遣の初動が遅いという一部指摘について、木原防衛大臣は2日、自衛隊員約1000人を現地に派遣したことを明らかにしたうえで、「自治体からの要望に対応するよう、陸・海・空の自衛隊員1万人態勢で待機している」と説明した。政府は3日に約2000人に、また、6日までに、約5400人の規模に自衛隊員派遣を増強したことを明らかにした。自衛隊派遣の初動に対する指摘について、岸田総理は5日、「自衛隊は与えられた条件で、最大限投入した。今回、地元には(自衛隊の)大規模な部隊がない」と反論した。自衛隊派遣を巡っては、2016年4月に起きた熊本地震では、発災当日に自衛隊員1800人、5日目までに約2万2000人を救出作業に投入したが、能登半島地震では、2日目からの約1000人、5日目まででも、約5000人規模の自衛隊派遣に留まってた。
 
一方、能登半島地震発生のメカニズムについて、有識者は、震源域周辺の断層に地下から上昇する水などの流体で入り込み、断層が滑りやすくなり、地震発生の契機となった可能性を指摘している。能登半島の日本海沿岸部一帯には複数の活断層があり、そこに継続してかかる力に加え、この流体の上昇圧力が連動して大地震になったとも推定されている。
 
★ゲスト: 西村卓也(京大防災研)、山村武彦(防災システム研究所所長)
★アンカー:末延吉正(ジャーナリスト/東海大学教授)

 
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(公開期間は放送から2週間です)

 
 
【羽田で日航・海保機が衝突】避難誘導に称賛“乗客救出は奇跡”人的ミス回避の策は?
炎に包まれ燃え盛る航空機。重大事故の発生で緊張に包まれた機内では、客室乗務員らによる決死の救出劇が展開されていた。東京・羽田空港で2日、着陸直後だった新千歳発羽田行の日本航空516便と、同空港のC滑走路から離陸しようとした海上保安庁所属の航空機が衝突し、両機ともに炎上した。日航機の乗客と乗員379人は全員が脱出したが、海保機の乗員6人のうち、脱出した機長を除く5人が犠牲となる大惨事となった。国の運輸安全委員会は事故調査を開始した。
 
一方で、炎が迫る過酷な状況にあって、炎上した日航機から乗客367人と乗員12人が脱出シューターを使用して、全員脱出したことが内外から大きな注目を集めた。衝突時、機内のインターホンが遮断された状況下、機長と連絡が取れなくなったため、客室乗務員は自らの判断で8カ所あるドアのうち、機体後方左側にあるドアを開け、乗客を脱出に導いた。奇跡とも言える緊迫の18分間にわたる脱出劇には、乗員乗客が90秒で避難することが求められる「90秒ルール」に対する乗務員の強い意識が背景にあったと指摘される。
 
過去の非常脱出が発生したケースでは、機外に脱出した際の着地点で、後続の乗客に突き飛ばされたり、他の乗客が持ち出したスーツケースに接触して負傷したりするなどのトラブルがあったと報告されている。また、携行品やハイヒールなどで脱出スライドが損傷すると、他の乗客が脱出不可能になるなどの危険が生じる。ロイター通信によると、事故機のエアバス「A350-900」は、炭素繊維複合材を主に使った表面構造を有する機体だった。従来のアルミニウムに比べて、大幅に軽い炭素繊維複合材を機体製造に採用した。軽量の炭素繊維複合材を使った同機は、難燃性に優れ、燃費効率の良さから燃費を大幅に節約し、また、機体を劣化させにくい特性があり、所有する航空会社は保守点検の負担が軽減される利点を受ける。
 
羽田空港で日本航空516便と海上保安庁の航空機が衝突・炎上した事故は、海保機乗員5人が死亡する惨事となった。国土交通省が3日に公表した管制と両機の交信記録からは、海保機が滑走路に誤進入した可能性があると見られている。交信は英語が使用されているが、国交省は日本語の仮訳も公表した。管制官は午後5時44分56秒、日航機に「滑走路34R着陸支障なし」と伝達し、着陸許可を出した。同45分11秒、海保機に「C5上の滑走路停止位置まで」と移動を指示している。海保機は同45分19秒に「1番目。ありがとう」と復唱したうえで、応じている。
 
羽田空港の衝突事故については今のところ、海上保安庁の航空機が、管制の指示を誤って認識したことが要因の一つと見られている。管制の指示を機長が誤解した事例は、過去に何度も起きている。2019年7月に那覇空港で「滑走路手前で待機」と指示された韓国のアシアナ航空機が滑走路に進入し、着陸態勢に入っていた日本トランスオーシャン航空機が着陸中止となった。2022年3月に熊本空港では、滑走路手前での待機を指示されたヘリコプターの機長が、滑走路上での待機を指示されたと誤認し、小型機が着陸やり直したといったケースが確認されている。
 
★ゲスト: 塚原利夫(元日本航空機長)、江上いずみ(元日本航空客室乗務員)
★アンカー:末延吉正(ジャーナリスト/東海大学教授)

 
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(公開期間は放送から2週間です)

 



■『BS朝日 日曜スクープ』12月24日の放送内容は現在、公開中です。
【ロシア兵器生産能力】多額投資で“大幅増強”ウクライナによる膠着打開の戦略は?
ウクライナ軍は、反転攻勢が膠着状態に陥る一方、ロシア軍が東部で攻勢を強め、厳しい状況が続く。しかも、米国そしてEU のウクライナ支援は、まだ新規の予算成立のメドが立っていない。
 
米政界で民主党、共和党にまたがりロシア政策に関わったフィオナ・ヒル氏は、ウクライナ侵攻でロシアが勝利するリスクについて警鐘を鳴らす。「世界におけるアメリカの地位が低下し、イランと北朝鮮が勢力を拡大し、中国がインド太平洋を支配し、中東が不安定になり、核拡散が敵味方ともに加速するような世界」。プーチン大統領が勝利する世界はどうなるのか。
 
2023年12月24日『BS朝日 日曜スクープ』は、米国のシンクタンク、戦争研究所に所属する気鋭のアナリスト、カテリナ・ステパネンコ氏を緊急取材。ステパネンコ氏は、両軍の戦力に大きな差はなく、ロシアの防衛線についても、これまでの戦いで得た情報から、対応が準備できると分析する。ただ、ウクライナが反撃するには、欧米の支援が不可欠とも指摘した。
 
さらに日曜スクープは、ロシアの軍事産業に詳しいジャーナリスト、パトリシア・マリンズ氏も取材。マリンズ氏は、ロシアの軍事企業が戦車や装甲車の生産を拡大して、前線に送り込み損失を補填していると分析し、「わずか4年前には、ロシアの軍産複合体の80%以上が
破産手続き中だった」「ロシア政府は、ウクライナ侵攻後、120億から150億ドル、日本円で最大2兆円を超える多額の投資を行い、生産体制を強化した」と指摘する。
 
戦時体制を整えるロシアに対して、国際社会はウクライナへの連帯を改めて示し、支援を継続することができるのか。世界の今後に大きな影響を及ぼす2024年を展望する。
 
★ゲスト: 河野克俊(元統合幕僚長)、駒木明義(朝日新聞論説委員)、長谷川雄之(防衛研究所)
★アンカー:末延吉正(ジャーナリスト/東海大学教授)

 
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(公開期間は放送から2週間です)

 



■『BS朝日 日曜スクープ』9月10日の放送内容は現在、公開中です。
【熊谷6人殺害国賠訴訟】上告理由書を提出“警察裁量”不当性の存否◆日曜スクープ◆
2015年に埼玉県熊谷市で男女6人が殺害された事件で、妻と娘2人の殺害は県警の近隣住民への注意喚起が不十分として、遺族の加藤裕希さん(50)が5日、最高裁判所に上告審として受理することを求める理由書を提出した。今年6月、加藤さんが県に約6400万円の損害賠償を求めた国家賠償請求は、控訴審で棄却されていた。最高裁で上告が受理されて審理の対象となるのは2022年の場合、1.3%の狭き門だった。
 
訴えによると、当時、埼玉県警は熊谷署から逃走中だったペルー国籍のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン受刑者を、最初の殺人事件の「参考人」として全国に手配していた。ジョナタン受刑者の逃走については、加藤さんの事件が起きるまで、埼玉県警は明らかにしていなかった。1審のさいたま地裁は昨年4月、埼玉県警の情報提供に違法性はないとして、原告の訴えを棄却。昨年10月に始まった控訴審では1審と同様、事件の発生について予想可能かどうかという、警察が予め知り得る「予見可能性」、また、その「予見可能性」に基づく「結果回避義務」の存否が争点となったが、東京高裁は今年6月、危険の切迫性を認めながらも、重大事件が発生した初期段階で捜査の状況に応じて、地域住民にどの程度の情報を提供するかは警察の裁量に委ねられている」と判示し、控訴を棄却していた。
 
加藤さん側が提出した理由書によると、埼玉県警幹部は「屋外の通り魔事件であれば1件発生しただけで連続発生を想定すべきであり、屋内事件であれば2件続けて発生しない限り連続発生を想定できない」とする、いわゆる「1件2件論」を主張する。しかし、加藤さん側は「1件2件論」は警察庁が否定しており、また、裁判例や法律文献もなく、その主張の信用性を吟味することなく、埼玉県警幹部の証言を鵜呑みにした控訴審の判決理由に不備があると訴えている。今回の理由書の提出を受けて、加藤さんは「どうにか公正な判断を司法に求めて、勝訴に向けて頑張っていければとは思います」と現在の心境を語った。
 
▽埼玉・熊谷6人殺害事件
2015年9月に、住宅3軒で男女6人が殺害された事件。強盗殺人などの罪に問われたナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン受刑者は2018年3月、1審・さいたま地裁で死刑判決。東京高裁は19年12月、心神耗弱を理由に1審判決を破棄、無期懲役を言い渡した。検察側は上告を見送った。最高裁が20年9月、無罪を主張する弁護側の上告を棄却、無期懲役の高裁判決が確定した。
 

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■『BS朝日 日曜スクープ』8月13日の放送内容は現在、公開中です。
【玉本英子ルポ破壊された街】砲撃の連続で“民間人犠牲”戦禍の現実◆日曜スクープ◆
遠方から砲声が鳴り響き、砲弾が降り注ぐ街で、殺戮と破壊の連鎖が続く。ジャーナリスト・玉本英子氏(アジアプレス)は、今年5月初旬にウクライナに入った。ザポリージャ州南部の戦闘地域から約7キロ離れたオリヒウ市内は、ロシア軍による砲撃と大型爆弾の投下で、住宅や学校などが無残に破壊されていた。約9割の住民が避難で街を離れたが、約200人が避難する学校を取材した玉本氏は、戦争の理不尽に耐えながら生活を余儀なくされる住民の苦難を目撃する。玉本氏が取材した翌月、ウクライナ軍は、このオリヒウを拠点に、大規模反転攻勢に着手した。また、昨年8月、玉本氏は南部ヘルソン州での取材で、ウクライナ軍の隊長と出会った。だが、今回の取材中、玉本氏に悲報が届く。激戦地バフムトに転戦した隊長は、塹壕で砲弾を受け亡くなった。ジャーナリスト・玉本英子氏は今回の取材を通じて、戦禍の日常と現実にどう向き合ったのか。ロシアの侵略により、市民が受けた痛苦と不条理を伝える。
 
★ゲスト:玉本英子(ジャーナリスト/アジアプレス)
★アンカー:杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
 
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【ウクライナ玉本英子ルポ①】南部“最前線の街”激化するロシア砲撃◆日曜スクープ◆
ジャーナリストの玉本英子氏(アジアプレス所属)が戦禍のウクライナを現地取材。南部ザポリージャ州のオリヒウでは今年5月、ロシア軍による砲撃が絶え間なく続いていた。戦闘地域から7キロの“最前線の街”だ。取材の翌月には、ウクライナ軍がこのオリヒウを拠点に、反転攻勢に着手している。玉本氏が取材した時点でも、学校や住宅など、至るところに砲撃の跡があり、高齢者ら、避難できなかった住民が、数少ない残った建物に身を寄せていた。そこで住民たちが祈っていたことは…。さらに玉本氏は、複数のウクライナ軍の検問所を通過し、戦闘地域により近いマラ・トクマチカにも向かった。
 
★ゲスト:玉本英子(ジャーナリスト/アジアプレス)
★アンカー:杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
 
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【ウクライナ玉本英子ルポ②】ヘルソン州“奪還”後も苦難…庭に砲弾◆日曜スクープ◆
ジャーナリストの玉本英子氏(アジアプレス所属)が戦禍のウクライナを現地取材。ヘルソン州のドニプロ川西岸からロシア軍が撤退したのは去年11月。玉本氏は今年5月にヘルソン市内を訪れたが、ロシア軍からの砲撃が続き、市内の人影は少ない。玉本氏は、ロシア軍撤退前の去年8月、ヘルソン市郊外の集落を取材しており、今年6月に再訪すると、避難していた住民の一部が帰還していた。しかし、庭先には砲弾が残り、電気や水道などのインフラも復旧はこれからだ。さらに、取材中の玉本氏に悲報が届いた。去年8月の取材を受け入れたウクライナ軍の隊長が激戦地バフムトに転戦し、戦死したのだ…。
 
★ゲスト:玉本英子(ジャーナリスト/アジアプレス)
★アンカー:杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
 
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【ウクライナ玉本英子ルポ③】集合住宅まで崩壊…起きなかった奇跡◆日曜スクープ◆
ジャーナリストの玉本英子氏(アジアプレス所属)が戦禍のウクライナを現地取材。ウクライナ中部の都市ウマニは今年4月末、集合住宅がロシア軍のミサイル攻撃を受けて崩落した。午前4時の攻撃で、子ども6人を含む23人が命を奪われている。その翌月、玉本氏が現地を訪れると、犠牲者23人の写真が掲げられ、多くの子どもたちが友達の写真を見つめていた。6階に住んでいたヘレナさん(53)は、娘夫婦と暮らしていたと言う。ヘレナさんは、別の部屋で寝ていた娘夫婦の無事を祈り、奇跡を願ったのだが…。
 
★ゲスト:玉本英子(ジャーナリスト/アジアプレス)
★アンカー:杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
 
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