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#297

旧藤田家別邸Ⅰ Ⅱ

旧藤田家別邸

弘前城南方に位置し、岩木山が眺望できる約6600坪の敷地に、洋館、和館、茶亭がある。洋館は木造2階建、外壁モルタル塗り。玄関先まで反りを付けた屋根を葺き下ろす袴腰屋根部分と切妻造部分をL字型に組み合わせ、その中央に八角形の小塔が配された変化に富む外観である。設計は堀江佐吉の子孫・堀江金蔵。(堀江佐吉:弘前市出身で洋風建築を多く手がけた大工棟梁。斜陽館、旧第五十九銀行本店本館、旧弘前偕行社などの重要文化財を手がけた) 和館は、木造平屋建。高台庭園側の主座敷と岩木山を借景とする離座敷がある。屋久杉1枚板など吟味された材を使用している。 敷地の池泉回遊式庭園と共に一般公開されている。