番組表

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みどころ

#330

過ぎ行く夏と訪れる秋をさがして 金沢~富山 風の盆紀行(#330)

秋の気配が漂う北陸…
金沢から富山へ、古都の風情を楽しむ旅に出かけます。
城下町の面影が残る金沢では茶屋街を散策。
富山では海一望の温泉を満喫し、絶品!海の幸にも舌鼓。
哀愁を帯びた調べが流れる八尾・風の盆も訪ねます。

初回放送日:2022年9月29日(木)

ひがし茶屋街
金沢文化を代表する茶屋街のひとつ。美しい出格子と石畳が続く古い街並みは、金沢でもっとも観光客で賑わう場所のひとつ。

倶利迦羅そば
石川と富山の県境に位置する倶利迦羅不動寺。境内にある食堂で、のど越しが良く、コシの強い麺が特長の倶利迦羅そばがいただける

高岡大仏
地元の銅器製造技術の粋を集め、1907年より26年の歳月をかけて完成したもの。高岡大仏が鎮座する台座の内部を参拝することができる。

雨晴海岸
万葉ゆかりの景勝地。天気が良ければ、海越しに標高3000メートル級の立山連峰を望むこともできる。

雨晴温泉磯はなび
全室オーシャンビューで、富山湾の絶景を眺めることが出来る温泉旅館。海を一望できる露天風呂と氷見の魚介を使った料理が人気。

美乃鮨
東京・目黒で創業した美乃鮨は、江戸前ならではの隠れた仕事の入った本格江戸前鮨。富山の地魚の旨みを最大限に引き出していると人気。

越中八尾 おわら風の盆
毎年9月1日から3日にかけて行われている富山県を代表する伝統行事。越中おわら節の哀切感に満ちた旋律にのって、踊り手たちが洗練された踊りを披露する。

撮影ポイント①
I Rいしかわ鉄道 森本駅〜津幡駅間

撮影ポイント②
あいの風とやま鉄道 高岡駅〜越中大門駅間

撮影ポイント③
高山本線 千里駅〜越中八尾駅

この旅のベストショット!

旅人の独り言…

今回の旅の最終目的地は「おわら風の盆」が開催される越中八尾。
300年以上続いている伝統行事ですが、コロナ渦の為に昨年と一昨年は中止。
今年は演技時間や会場などを縮小し、感染対策を取った上での3年振りの実施となりました。
 
開催は9月1日から3日の3日間…
夕暮れになると各町内(全11の町)で、25歳以下の男女が哀愁漂う三味線や胡弓の調べにのせて町内を踊りながら進みます。これを町流しと呼びます。
町々で揃いの浴衣と編笠を纏い、ゆっくりと踊り歩く姿は艶やかであり、幻想的であり…
 
今回撮影の為に私が訪れた初日の9月1日の天気は雨。町流しは中止となってしまいました。胡弓や三味線など、湿気にデリケートな楽器を扱うため少しの雨でもその演舞は中止となってしまうのです
町の人によれば、この季節の越中八尾は雨が多く、おわら3日間のうち1日はなぜか雨が降るとの事…泣く泣く我々の撮影も中止。
 
翌日もなんと雨…しかし2年間の中止を経て、今回開催を決めた越中八尾の人たちの思いが天に届いたのでしょうか、午後には雨は上がり、夕暮れと共に3年振りの町流しが静かに始まりました。
 
道の両脇に並ぶぼんぼりの淡い光と胡弓の切ない調べ…艶のある女踊りと勇壮な男踊り…
毎年20万人もの見物客が訪れるのも納得の美しいお祭りを堪能させて頂きました。
 
担当ディレクター 小林佐知子