みどころ

#349

世界遺産&錦帯橋 瀬戸内 のんびり気まま旅(#349)

トコトコと町中を走る路面電車と鄙びたローカル列車を乗り継いで、気候温暖な瀬戸内をめぐります。
日本三景・安芸の宮島や岩国の錦帯橋など、沿線は見どころ満載。
この時期の美味といえば牡蠣!
大ぶりな牡蠣をこれでもかと食べ尽くします。
宮島一望の隠れ宿も満喫しますよ!

初回放送日:2023年3月9日(木)

縮景園
江戸時代初頭の1620年から、広島浅野藩初代藩主の浅野長晟が別邸の庭園として築成した大名庭園。園内には19種およそ140本の梅が植えられ、2月中旬〜3月上旬に見ごろをむかえる。

原爆ドーム
第2次世界大戦末期に人類史上初めて使用された核兵器により被爆した建物。ほぼ被爆した当時そのままの姿を残しており、時代を超えて核兵器廃絶と世界平和の大切さを訴え続けるシンボルとなっている。

おりづるタワー
原爆ドームに隣接する、複合商業施設。屋上にあるウッドデッキ「ひろしまの丘」は心地よい風を感じながら、広島の街を望める展望台。晴れた日には、周囲の山並みや宮島の弥山まで見渡せる。

嚴島神社
広島湾に浮かぶ厳島(宮島)に鎮座し、世界文化遺産に登録されている神社。厳島は一般に「安芸の宮島」とも呼ばれ日本三景の1つに数えられている。平家から篤い信仰を受け、平清盛により現在の海上に立つ大規模な社殿が整えられた。

焼がきのはやし
嚴島神社へと続く約350mの表参道商店街のほぼ中央に店を構える、創業75年の牡蠣専門店。厳選された新鮮な牡蠣料理が人気。焼がき発祥の店と言われている。

宮島離れの宿 IBUKU
宮島に一番近い温泉郷「宮浜温泉」にある宿。大浴場は無く、全室に自家源泉かけ流しの個室風呂がある。地産地消の身体にやさしい、元気になる料理が自慢。

錦帯橋
5つの太鼓橋が連なる、日本を代表する木造橋。四季折々の色彩豊かな景観が楽しめ、頂に岩国城がたたずむ城山、錦川と共に生み出す景色は国指定の名勝となっている。

さくらの茶屋
錦帯橋に近く、錦城橋たもとに2015年春にオープンした和風カフェ。料理上手なお母さんたちが作る岩国の名物料理が自慢。

撮影ポイント①
広島電鉄 八丁堀停留所付近

撮影ポイント②
山陽本線 大野浦駅〜玖波駅間

撮影ポイント③
錦川鉄道 河山駅〜柳瀬駅間

この旅のベストショット!

旅人の独り言…

宮島には現在500頭の鹿が生息していると言われていて、そのうちの半数近くが町中で生活しているそうです。
確かにフェリーを降りてターミナルを出ると広場にはのんびりと歩いている鹿や、地面に座りこんでうたた寝している鹿があちらこちらに。
近寄っても逃げたりはせず、かといって積極的に餌をねだるわけでもなく…
(時々観光客の持っているパンフレットなどの紙を狙う鹿もいるそうですが)。
 
嚴島神社に向かう海沿いの道で、歩調を合わせて隣を歩いてくれた鹿がいました。
可愛い顔のおとなしそうなメス鹿で、触れそうな距離でした。
が…、宮島の鹿は野生動物。餌を与えたり、むやみに触ったりは禁止。
なでなでしたい気持ちを抑えて、早春の海風を感じながら100メートルほど一緒に散歩しました。
神社の鳥居で「じゃあね」と声をかけてお別れ…
紅葉の季節に、紅葉谷を鹿と歩くのもいいかなと、こんな句を思い出しました。
 
「宮島の 紅葉が谷は 秋闌けて 紅葉踏み分け 鹿の来る見ゆ」 正岡子規
 
担当ディレクター 小林佐知子