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チョコレートという文化

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番組の撮影のため、有名なチョコレート店の看板チョコレートを食べた。ビックリするような味だった。どうビックリって、STYLEBOOKのスタッフが10人食べたら、おそらく8人は「これは僕の中ではチョコレートじゃない」と評するに違いない。

外側はビターなちょっと酸味のあるクーベルチュール、中は強烈なハーブのリキュール。甘さは相当控えめ。きっと二度と食べたいと思わないだろう。

だが、最初にこの味を知っていて、肉料理を食べ、コーヒーで口の中を温め、シャンパンとシガーと一緒に食べたらどうなるだろう。きっとカカオとハーブのそれぞれの香りと味わいが口福の一時へと誘ってくれるに違いない。

いい年の人なら、風変わりな味のチョコレートも一度は食べたことがあるはずだ。しかし、食べるシチュエーションや楽しみ方が分からないがために、これはちょっと・・・と素通りしてしてしまってるのではないかと思う。

 
「日本人は甘いチョコレートしか食べたことがない」「子供や女性が好む甘いおかしで男性はあまり食べない」とよくいわれるが、ヨーロッパの人々には不思議なことであるらしい。フランス人のショコラティエに話したら、「日本の歴史の中で何かあったのか?」と聞かれた。「もちろんヨーロッパでも子供用の甘いチョコレートもあるけど、男性も女性も隔たりなく食べるよ。君たちは食後のコーヒーの後に食べないの?」

確かに日本のチョコレート文化は幼い。数百年の歴史がある国々と「ギブ・ミー・チョコレート」から始まっている国とでは大きな開きがあって当然だと思う。

前述のショコラティエは「年齢を重ねた大人にしか分からない味がある。そんなチョコレートをこそ食べてみて欲しい」と言っていた。

現在の日本では世界中のチョコレート、様々な味のチョコレートが手に入る。せっかくだから、いろいろな味のチョコレートをたくさん楽しんでみたいと思う。バレンタインデーじゃなくても男性がチョコレートを食べ、贈る、そんな日も近いのでは・・・

今回の取材で、フランス人のショコラティエ、イルサンジェーからお土産にもらった「タブレット型のオランジット」がとても美味しかったです。残念ながら日本では未発売ですけど・・・

今回ご紹介するお店・ブランド
〈ピエール マルコリーニ 銀座〉
 住所:東京都中央区銀座5-5-8

〈ル・ショコラティエ・タカギ〉
 住所:東京都世田谷区深沢4-18-14

〈デルレイ カフェ&ショコラティエ〉
 住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ 本館3階

〈イルサンジェー〉
〈ジョエル・デュラン〉

スタイルブック
「チョコレート 〜毎日がバレンタインだったら」
2月13日(土)よる11時30分

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