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#54

「飛鳥寺」(奈良県) 「本妙寺」(熊本県) 「建長寺」(神奈川県)

「飛鳥寺」(奈良県)

飛鳥寺(奈良県)は、日本最古の本格的仏教寺院。日本の原風景とも言うべき棚田が広がる明日香の里にひっそりと佇みます。千五百年ほど昔、崇仏派の蘇我氏と廃仏派の物部氏の対立を経て、崇仏派の勝利の証として建立されました。塔を中心とした壮大な伽藍となりながら、後に落雷でほとんどを焼失します。「飛鳥大仏」として親しまれる釈迦如来坐像は日本最古の大仏です。小さな堂宇に祀られた傷だらけの大仏の美しさに、五木さんは息を呑みました。

 

「本妙寺」(熊本県)

本妙寺(熊本県)を建立した戦国武将・加藤清正は法華経を篤く信仰し、「南無妙法蓮華経」の題目を旗印として数々の武勲を立てましたが、熊本城築城を始め、領内の整備にも尽力。死後は神格化されて、現世利益を叶える「清正公さん」として親しまれています。清正を祀る浄池廟は「胸突雁木」と呼ばれる176段の石段の先。五木さんは浄池廟参詣後、さらに300段の石段を上って巨大な加藤清正公銅像の下に立ち、熊本城と熊本市街を見渡します。

 

「建長寺」(神奈川県)

海と山に囲まれた要害の地に鎌倉幕府は開かれました。中国・宋から来日した蘭渓道隆は、時の執権・北条時頼の招きでそこに建長寺(神奈川県)を建立。日本初の純粋禅の専門道場です。純粋禅は密教を兼ねていた当時の禅とは異なり、京の文化と一線を画そうとする鎌倉武士に広く浸透しました。五木さんは、後深草天皇直筆と伝わる「建長興国禅寺」の大額を掲げた三門の楼上を特別に拝観して、釈迦如来像を取り囲む表情豊かな五百羅漢像に圧倒されます。