放送内容

#45

まなび舎

少子高齢化の進行により、2018年までの10年間に全国で3300もの小学校が閉校に追い込まれました。2060年には、高齢化率が40%に達するという国の予測もあり、今後はますます閉校の増加が予想されます。
三重県志摩市阿児町では2018年3月、児童数の減少により5つの小学校が閉校となり、児童たちは新年度から新たな小学校に通うことになりました。
そのひとつ、140年以上の歴史がある安乗小学校では、これまで地域の伝統文化である国指定重要無形民俗文化財「安乗の人形芝居」に児童が参加したり、学校行事に地域の人達が積極的に参加したりと、学校と地域が濃密な関係を築いてきました。
その学校がなくなる…そこには、子どもたちの成長への願いや、地区存続への思い、児童が抱える不安や、閉校に向けて深まりを見せる地域の絆など、様々な立場の人の様々な思いが交錯していました。
それぞれの「まなび舎」への思いを、最後の1年間に行われた学校行事の様子を通して紹介します。
また、“閉校”を経験した地域にも目を向けます。学校が消えたことにより立ち行かなくなった地域がある一方、使われなくなった校舎が交流の拠点や地域産業の拠点になっているケースも。
番組では、学校と地域の関係性や閉校が地域に及ぼす影響を、識者の意見や閉校を経験した地域からの教訓を交えて紹介するとともに、子どもの減少や過疎地域の増加など現代社会の課題にも迫ります。
 
【初回放送】三重テレビ放送:2020年9月22日